フラッシュの発光量はGN(ガイドナンバー)によって表されます。この数値が大きいほど光量が多く、フラッシュからより遠くまで照射できます。
これまでガイドナンバーの最大値はISO100時における35mm判換算で表記されていました。しかし近年では、最大値が望遠端の照射角が狭い時の数値が表記されたり、カメラの基準がISO100でないものもあるので、発光量の確認には注意が必要です。
撮影者がフラッシュの発光量を任意に選べるマニュアルのほか、外部調光とTTL調光によるオートも設定できます。
外部調光は、フラッシュ機器の前面にある調光センサーを使用します。設定した絞り値にしたがってフラッシュが発光します。
TTLは本発光の直前にプリ発光したものをカメラ内部で測光し、発光量を決定します。その後、撮影のための本発光を行います。
フラッシュをカメラのホットシューに取り付けず、リモートでフラッシュを発光させます。レンズの光軸から離れた位置から被写体に光を当てると、写真がより立体感のある仕上がりになります。
外部フラッシュのハイエンドモデルはフラッシュヘッドを動かすことができます。天井などの白い面に向けてフラッシュを発光すると光が反射して拡散し、撮影時の光をやわらかくする効果が得られます。
レンズの焦点距離に応じてフラッシュの照射角を広角から望遠まで変更できます。例えば、望遠撮影時に光を集中させてより効率のよいライティングができます。
FL-900Rは24~200mm(35mm判換算)に対応しているため汎用性に優れています。
バウンスで被写体を周囲から明るく照らすだけでなく、前方からの補助光を足すと被写体を際立たせる効果があります。FL-900Rのように、動画撮影用のLEDライトが搭載された製品もあります。
TTLオートはフラッシュ制御モードの一つで、オリンパスのカメラとフラッシュ機器間の通信機能によって優れた結果をもたらします。TTLは「through the lens」(レンズを通して)を表した略語です。TTLオートモードでは、レンズを通った光をカメラが計測し、撮影に最適なフラッシュ光量を自動的に算出します。
シャッターを一度押すだけでTTLオートモードでの撮影は完了です。瞬時にフラッシュが発光(プリ発光)して必要な光量を測り、その後カメラが再度発光、撮影します。