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一眼カメラの魅力は、いろいろな特長を持ったレンズに交換できること。カメラとセットになっているキットレンズ*でも素敵な写真を撮ることができますが、被写体やシーンによってさらに素敵な写真を楽しめるのが、F値の小さい(明るい)単焦点レンズです。
レンズレシピvol.6では、標準域の明るい単焦点レンズとキットレンズの写り方の違いをいろいろな撮影シーンで試してみました。
* 対象商品の「EZ レンズキット」「EZダブルズームキット」に同梱されているレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」(以下同)
もっとボケ写真を楽しみたい!暗い場所でも雰囲気のある写真を撮ってみたい!そんな方に、最初に交換レンズとして手に入れてほしいのが、F値の小さい(明るい)単焦点レンズです。
3枚とも、被写体(料理)から撮影位置までの距離はほぼ同じ。被写体の大きさ・画角・背景のボケ具合が違っていますね。写真の写り方は、レンズの「焦点距離」と「F値」で変わってきます。詳しくはレンズレシピvol.3で解説しているので、チェックしてみてください!
今回は「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」について紹介します♩
キットレンズにも25mm(35mm判換算:50mm)という焦点距離がありますが、開放F値はキットレンズだとF1.8まで小さくできません。たとえば間接照明で照らされた薄暗いレストランで撮影する時に、とても重宝します。
25mm(35㎜判換算:50mm)標準域レンズは肉眼に近い画角で写せるため、テーブルフォトにおすすめ。手前の料理をメインに、テーブル奥にある料理はふんわりボカして撮りました。薄暗い中でキャンドルがほのかに照らす雰囲気も、きれいに表現できますね。
キットレンズでもきれいに撮ることができますが、単焦点レンズと比較すると、奥の料理や手前のキャンドルのボケが弱くなります。単焦点レンズでボケを活かして撮影した方が、よりメインの料理を主役にできますよ。
いかがですか?F値の小さい(明るい)単焦点レンズを使うと、よりイメージ通り写せますよね。肉眼の感覚に近い標準域レンズは、キットレンズからステップアップしたい方が最初に挑戦するのにおすすめのレンズです!
暗い店内で手ぶれ補正のないカメラで撮影すると、こんな手ぶれが起きがちですよね。これは、レンズを通して入ってくる光量が少ない時に、カメラが自動的にシャッターを開く時間を長くするために起こってしまいます。
F値の小さい(明るい)単焦点レンズなら光量を十分取り込めるので、手ぶれが起きにくくなります。一方、キットレンズはF値の小さい(明るい)単焦点レンズより最大の開放F値が大きいので、取り込む光の量が少なくなり、より手ぶれしやすくなるのです。
手ぶれが心配だからといってフラッシュを使うと、正面の料理にフラッシュの光があたり、奥が暗く沈んでしまいます。フラッシュの白い光が強く、料理も美味しそうに撮れません。それに、レストランでは他のお客さんの迷惑になることも。
薄暗い室内や自然な明るさを活かした雰囲気で写真を撮りたい時は、F値の小さい(明るい)レンズに交換してみましょう。手ぶれを防いだり、フラッシュなしの撮影がうまくいきますよ。
次の写真は、たくさんのグリーンが飾られたフラワーショップでのワンシーン。背景や手前のボケの違いを見てみましょう。
メインの被写体は、中央にあるバラの鉢。25mm(35mm判換算:50mm)の標準域レンズは、肉眼の視野に近い画角で切り取られます。さらにF1.8という開放F値により周囲をたっぷりボカすことで、狙った被写体を写真の主役にできます。
キットレンズの場合、25mmの焦点距離では最大の開放F値が4.6となります。F値の小さい(明るい)単焦点レンズと比較すると、背景のボケが弱く少し物足りない印象です。
レンズレシピVol.5で紹介したレンズ「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」で撮った写真とも比べてみましょう。バラの鉢が同じぐらいの大きさになるように、カメラの位置を調整しています。F値が同じでも焦点距離が違うと、背景の広がりなど写り方が変わっていますね。
このように、レンズの特長を知りながら写り方を比べてみると、違いがよくわかります。焦点距離と画角の比較についてもっと詳しく知りたい方は、レンズレシピVol.3をチェックしてみてください!
一眼カメラと交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」で、肉眼に近い画角を活かして、いろいろなスナップを撮影してみました。このレンズだからできる表現と、真似したくなる撮影アイデアを紹介します♩
普段使っているキットレンズからF値の小さい(明るい)単焦点レンズに交換するだけで、写真の表現の幅はグッと広がります。今回紹介したレンズ以外の記事も参考に、あなたがよく撮る被写体やシーンに合わせて、ぜひ最適な交換レンズを手に入れてみてください!
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