掲載日:2021年6月25日
初めて手にした感覚は「小さい、軽い」だった。
「ペンのように持ち歩けるカメラ」を目指したフィルムカメラのPENと同じ名前を持つミラーレスカメラのOLYMPUS PEN E-P7が発売された。本機はOMデジタルソリューションズとなって最初のカメラ製品で、「OLYMPUS PEN-F」の後継でも「OLYMPUS PEN E-P5」の後継でもなく、今の時代に再提案をする新しい「PEN」とのことだ。
毎日持ち歩けて、いつでも傍にいるOLYMPUS PEN E-P7は写真をより一層楽しませてくれそうだ。
OLYMPUS PEN E-P7は歴代PENシリーズのデザイン性や機能を有しており、洗練されたデザイン、小型軽量さがもたらす軽快な撮影、自由な写真表現機能などが凝縮されたカメラに仕上がっている。その中でもまず注目したのが「誰でもいつでも持ち歩けるカメラ」に似合う機能を盛り込んでいることだ。
その理由の1つとして、冒頭でも述べたが、とにかく「小型軽量」という点で、重さはボディー単体で337g(CIPA準拠、付属充電池・メモリーカード含)と、現行で小型軽量なOLYMPUS PEN E-PL10と比べても43g軽い仕様は驚きだ。
スナップで撮り歩き、毎日カバンにいれて移動する僕にとっては、「軽い」ということはとても重要な要素だ。
OLYMPUS PEN E-P7には、プレミアムシリーズのレンズがよく似合う。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8やM.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8は、レンズも小型でF値も1.8と明るい単焦点レンズなのでバランスのよい組み合わせだと思う。
OLYMPUS PEN E-P7の中に最大4.5段分の5軸手ぶれ補正を搭載しているので、暗い場所での撮影でも手ぶれを抑えて撮影することが可能だ。プレミアムシリーズの明るい単焦点レンズと組み合わせることで手持ち撮影の幅は一気に広がっていく。
※ 35mm判換算 焦点距離
PEN-Fに搭載されていた「カラープロファイルコントロール」と「モノクロプロファイルコントロール」が搭載されたことは、OLYMPUS PEN E-P7での撮影の楽しみを大きく広げてくれた。
「カラープロファイルコントロール」と「モノクロプロファイルコントロール」共に4種類のプリセット登録があり、そのままでも個性的な色合いにしてくれる。また、そこから自分の好きなように調整をかける事もできるので、色の変化を見ながら好きな色合いを探す事がとても愉しい時間になった。彩度やシェーディング、ハイライト&シャドウコントロールなど被写体に合わせて自分好みに変更することができ、変更した設定がそのままプリセットに保持されるのでとても便利だ。
なにより、プロファイルコントロール機能を使う際は、ボディー前面にある「プロファイルコントロールスイッチ」で簡単に呼び出せるので使いたいと思った時に、瞬時に切り替えが可能なのだ。
キレイな朝日は、何色を変えればよいだろうか。
特定色を強めるだけなのか、他の色を抑えていくのか。刻一刻と変化していく空模様を見ながら、カラープロファイルコントロール機能を使い自分らしい表現を探していった。
同じ被写体を撮り比べると違いがよくわかる。被写体に、自分に、似合う色を探す楽しみ。
モノトーンならではの、グレートーンのグラデーション。
様々な色もモノトーンになると、同じグレーになってしまうこともある。頭で想像し、答え合わせを撮影前の液晶モニターで確認してからシャッターを押す。被写体と光を探しながら、モノクロプロファイルコント―ロール機能の「カラーフィルター」「シェーディング」「ハイライト&シャドー」を細かく調整。
※ 35mm判換算 焦点距離
写真撮影に必要な基本機能のほかにも撮影を楽しむための機能を多く搭載している。ライブコンポジットやタッチシャッターなど、使いやすい機能は今までの機種から受け継いでいる。顔・瞳優先AFを使えばポートレートのピント合わせもカメラに任せて自分はフレーミングに集中して向き合える。
なかでもアートフィルターは写真表現をするときのスパイスになり、自分には見えない世界を写真で表現することができる。
一部のアートフィルターの中には効果の度合いを変更できるファインチェーンも搭載されている。ダイヤルでも操作が可能なので、フィルターの効果を確認しながら撮影ができるのでとても使いやすい。
※ 35mm判換算 焦点距離
カメラを持ち歩きたいと思わせるのは、小型軽量という特徴だけではない。
OLYMPUS PEN E-P7のように小さくお洒落なデザインだからこそ、持ち運びの際もバックに入れるのではなく、肩や首に提げて持ち歩きたいと思う。常に手元にカメラがあれば、撮りたい瞬間にカメラを構えることができ、瞬間に感じた感情を写真に表現することができる。
※ 35mm判換算 焦点距離
「毎日カメラに触れ、毎日シャッターを押す。」
OLYMPUS PEN E-P7は撮影をするたびに好きになっていく、そんな魅力のあるカメラだと感じた。
朝起きて子供の寝顔を撮る。その瞬間から僕の1日は始まる。
家のリビングのテーブルの上にはOLYMPUS PEN E-P7が常に置いてある。小さくおしゃれなデザインは部屋のインテリアとしても活躍する。
日中出かけても一緒に移動をして、家に帰ってくる。
そんな離れられない関係のカメラだからこそ、出会える景色や撮れるものが増えていくのだろう。
当たり前に過ぎ去る日常も収めたい。
さあ、今日も朝から働き者のOLYMPUS PEN E-P7で、どんな風景に出会いに行こうか。
持つ喜びを感じ撮影意欲を掻き立てるカメラ。E-P7はそんなカメラを目指して、端正で洗練されたデザインの小型軽量ボディーに仕上げました。また多彩な撮影機能を持ち、カラー写真もモノクロ写真も自分らしい表現で楽しむことができます。
小型のボディーに高性能を凝縮させた、上質な金属外装のハイグレードスナップレンズです。非球面レンズ3枚を含む合計9枚のレンズを最適に配置することで、F1.8の開放状態から、クリアでヌケがよく、画面全域でシャープな描写性能を発揮します。パンフォーカス撮影を気軽に楽しめる「スナップショットフォーカス機構」や、静止画も動画も高速&スムーズに撮影できるオートフォーカス「MSC機構」を搭載しています。
ポートレートからテーブルフォト、風景までさまざまなシーンで活躍する高画質標準レンズです。大口径レンズにより、美しい背景ボケを活かした写真や、暗い室内での手持ち撮影が楽しめます。撮りたい瞬間を逃さない高速&静音のオートフォーカス“MSC機構”を搭載しています。