OM SYSTEM Tough TG-7 × 写真家 清水 淳~最強のアウトドアカメラ~

掲載日:2023年9月27日

清水 淳

清水 淳

1964年生まれ。水中写真や海辺の風景を撮り続けている。執筆や撮影、研究、テストを行ないながら、沖縄・那覇にて水中写真教室マリーンプロダクトを主宰。カメラ機材に精通し、機材の特性を生かす能力が評価され、水中撮影アクセサリーの開発アドバイザーやテスト撮影の要望も多い。活動では、水中撮影機材の解説や撮影の仕方、楽しみ方の記事をPADI Japan/デジカメ上達クリニック、マリンダイビング誌/水中デジカメ撮影教室、オーシャナ/カメラレビューを現在連載中。最近ではマンツーマンで水中撮影を一緒に楽しむプライベートレッスンが好評でOM-1の使い方講習の要望が多い。テクニカルダイビングを利用した新しい撮影ジャンルにも挑戦中。
公益社団法人日本写真家協会会員
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デジタル一眼カメラ

Tough TG-7

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フィッシュアイコンバーター FCON-T01

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フィッシュアイコンバーター FCON-T02

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テレコンバーター TCON-T01

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コンバーターアダプター CLA-T01

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フラッシュディフューザー FD-1

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防水プロテクター PT-059

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水中ワイドコンバージョンレンズ PTWC-01

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ワイヤレスリモコン RM-WR1

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2019年7月26日発売されたTough TG-6は早くも4年の年月が過ぎた。最強のアウトドアカメラとして鍛えられたボディーはそのまま引き継がれ、今回OM SYSTEMブランドとしてTough TG-7が新たにデビューすることになった。防水15m、防塵、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃、耐結露といったタフ性能はそのままに、色再現性の向上した液晶パネルの採用やワイヤレスリモコン対応など、使い勝手がさらに良くなったのは嬉しい。レンズ、画像処理エンジン、撮像センサー、バッテリーはTG-6と同様となり、TG-6で使っていたアクセサリーはシリコンジャケットを除きそのまま使用可能。ホールディングがさらにしやすくなったボディーはサイズ的にはTG-6とほぼ同じなので防水プロテクターもTG-6用のPT-059が使用できるのは朗報だ。

アウトドアカメラでは群を抜いて人気の機種であるTough TGシリーズは、普段使いの便利さから日常の記録をスマートフォンで撮影する時代となった中、唯一生き残った希少なデジタルカメラだ。スクーバダイビングを楽しむ方には、無くてはならない存在であり、多くのファンが今回の「Tough TG-7発売」のニュースを歓迎していることを容易に予想できる。今回、皆さんより一足早くTG-7を触る機会があったので、改めてTGの良さを再認識しながら撮影してきたので報告したい。

撮影しながら再確認したことは、
○どんなに過酷なフィールドでも確実に撮影ができること。
○レンズ一体型のコンパクト機だから携行に負担とならない。
○静止画も動画も満足いくクオリティーが得られること。
○システムが大きくなって、持っていくことが出来なくなったら本末転倒。
撮影しながらそんなことを感じることができた。

~Tough TG-6からの変更点をピックアップ~


Tough TG-6から進化した箇所を抜粋してみた。
○ホールディングしやすいボディー形状
○色再現性が向上した液晶パネル
○Bluetooth機能の搭載
○インターバル撮影で露出平準処理機能の搭載
○インターバル撮影で撮影間隔優先機能の搭載
○縦位置動画に対応
○工事写真モード搭載
○USB端子が「Type B→Type C」に。

ホールディングが良くなったTough TG-7

左:Tough TG-7/右:Tough TG-6

カメボディー前部にあるグリップとカメラ背面の親指が押さえる部分の材質&形状が変わっている。

カメボディー前部にあるグリップとカメラ背面の親指が押さえる部分の材質&形状が変わっている。

上から見るとグリップ部分など、形状の違いがよくわかる。
左:Tough TG-7/右:Tough TG-6

Tough TG-7をアウトドフィールド、特に水辺から水中で使うときに、ホールディングの性能アップに大きく違いを感じた。カメボディー前部にあるグリップとカメラ背面の親指が押さえる部分の材質&形状が変わっている。以前のモデルでは、水中でのホールディングと操作のしやすさは防水プロテクターを使った方が断然使いやすかった。今回のグリップ部分の変更によって水中でのホールディングも防水プロテクターを使った場合と同様レベルになった。安心感がグッと上がり、カメラ単体で水中撮影するチャンスが増やせた。

レンズ周辺デザインの変更

レンズリングを外すと気づくが、レンズ周辺のデザインが変更になっている。Tough TG-6に有った赤色のリング状のデザインが無くなり、不用意な光の反射で発生する写り込みを防いでいる。白地のブランドネーム「OM SYSTEM」と、「F2.0」のレンズスペックの表記が追加され格好良くなった。

色再現性が向上した液晶モニター

明るい水中でも視認しやすくなった。細かいホワイトバランスの調整にも大きく貢献。今までのパネルは青みが強い感じがあったが、TG-7のモニターはニュートラルな発色になった。

Tough TG-7単体での撮影

ここから、Tough TG-7単体での水中シーンの撮影を紹介。
TG-7にはカメラに装着できる様々なアクセサリーが準備されている。記録写真ではなく、作品として残せるためのレンズバリーションが用意されているというわけだ。一眼カメラが、被写体や撮影環境に応じてレンズを交換すると同様にTG-7にも、広角レンズや望遠レンズ、フラッシュディフューザーなど撮影する立場になって「あったら良いなぁ〜」と思えるアクセサリーが充実しているところが嬉しい。
各作例と共に使用した撮影モードとアクセサリーを紹介する。

フィッシュアイコンバーター FCON-T01

レンズの明るさを維持したまま、よりワイドな風景を写すことが可能。防水処理を施しているので、画角が狭くなる水中撮影においても威力を発揮する。(撮影倍率0.74倍)
※使用にはコンバーターアダプターCLA-T01が必要。陸上、水中共に使用可能。

Tough TG-7 + FCON-T01
水中スナップモード/1/80秒/F2.8/ISO 100/±0.0EV/フラッシュOFF/WB:水中浅瀬/仕上がり:水中
※水深:-3.7m/撮影地:沖縄本島/本部

Tough TG-7 + FCON-T01
水中スナップモード/1/125秒/F2.8/ISO 100/±0.0EV/フラッシュOFF/WB:水中浅瀬/仕上がり:水中
※水深:-4.3m/撮影地:沖縄本島/本部

フィッシュアイコンバーター FCON-T02

レンズの明るさを維持したまま、全周魚眼撮影が可能。独特の効果が得られ、水中撮影においてもユニークな表現が可能です。ズームを望遠側にすると対角魚眼レンズとして撮影が可能。(撮影倍率0.3倍)
今回撮影では一番お気に入りのレンズアクセサリー。
※使用にはコンバーターアダプターCLA-T01が必要。陸上、水中共に使用可能。

Tough TG-7 + FCON-T02
水中スナップモード/1/320秒/F2.8/ISO 100/±0.0EV/フラッシュOFF/WB:水中浅瀬/仕上がり:水中
※水深:-3.0m/撮影地:沖縄/渡嘉敷島

Tough TG-7 + FCON-T02
水中スナップモード/1/160秒/F4.5/ISO 100/±0.0EV/フラッシュOFF/WB:水中浅瀬/仕上がり:水中
※水深:-3.0m/撮影地:沖縄/渡嘉敷島

Tough TG-7 + FCON-T02
水中スナップモード/1/40秒/F2.0/ISO 200/±0.0EV/フラッシュOFF/WB:水中浅瀬/仕上がり:水中
※水深:-8.6m/撮影地:沖縄本島/本部

Tough TG-7 + FCON-T02
水中スナップモード/1/30秒/F3.2/ISO 320/±0.0EV/フラッシュOFF/WB:水中浅瀬/仕上がり:水中
※水深:-8.6m/撮影地:沖縄本島/本部

テレコンバーター TCON-T01

レンズの明るさを維持したまま、焦点距離をより望遠域とするアダプターです。焦点距離が長くなることを利用し、より背景のぼかしを強調することができるので、特定の被写体を強調した作風が楽しめる。(撮影倍率1.7倍)
※使用にはコンバーターアダプターCLA-T01が必要。陸上、水中共に使用可能。

TCON-T01あり
Tough TG-7 + TCON-T01
水中マクロモード/1/320秒/F6.3/ISO 250/+1.3EV/フラッシュOFF/WB:水中標準/仕上がり:水中
※水深:-7.0m/撮影地:沖縄本島/本部

TCON-T01なし
Tough TG-7
水中マクロモード/1/320秒/F6.3/ISO 200/+1.3EV/フラッシュOFF/WB:水中標準/仕上がり:水中
※水深:-7.0m/撮影地:沖縄本島/本部

フラッシュディフューザー FD-1

Tough TG-7用のアクセサリーで一番実用性が感じられたのが、内蔵フラッシ光を拡散させ画面全体に光を回す「フラッシュディフューザー FD-1」だ。TG-7のレンズ直前で捉える超微小の被写体の撮影で威力を発揮する。離れた位置で撮影する場合は、光が届かないためFD-1を外す必要がある。
※陸上、水中共に使用可能。

FD-1あり
Tough TG-7 + FD-1
水中顕微鏡モード/100mm相当*/1/100秒/F4.9/ISO 100/±0.0EV/フラッシュON/WB:水中標準/仕上がり:水中
※水深:-6.9m/撮影地:沖縄/渡嘉敷島

FD-1なし
Tough TG-7
水中顕微鏡モード/100mm相当*/1/100秒/F14/ISO 500/±0.0EV/フラッシュON/WB:水中標準/仕上がり:水中
※水深:-6.9m/撮影地:沖縄/渡嘉敷島

Tough TG-7 + FD-1
水中顕微鏡モード/100mm相当*/1/100秒/F4.9/ISO 100/±0.0EV/フラッシュON/WB:水中標準/仕上がり:水中
※水深:-8.4m/撮影地:沖縄本島/本部

星空撮影に便利な「ライブコンポジット」機能

Tough TG-7では星空撮影も楽しむことができる。
必要なアクセサリーは三脚。必須ではないが今回フィッシュアイコンバージョンレンズも併用してみた。
TG-7のワイコンには2種類あるが星空撮影に向いていたのは「FCON-01」。
画角は「FCON-02」に比べて広くないが大きな歪みがなく星空撮影では画面の隅々まで解像が良く撮影ができた。
撮影モードは「ライブコンポジット」
星の軌跡を表現するのであれば30分間くらい合成を重ねる。
星を点で表現するのであれば45秒間くらい。あまり長いと星が光跡となり楕円を描くようにになる。
また、今回のTG-7では新たなアクセサリーとして「ワイヤレスリモコン RM-WR1」にも対応した。
記念撮影ではもちろんだが、星空撮影の際にはシャッターを押した際に発生するブレの心配もなくなるのでお勧めだ。
※RM-WR1に付属している有線リモコン用ケーブルは使用できません。

Tough TG-7 + FCON-T01
ライブコンポジットモード/19mm相当*/15秒/F2.0/ISO 400/±0.0EV/WB:オート/仕上がり:Vivid/比較明合成69コマ
※撮影地:沖縄本島

Tough TG-7 + FCON-T01
ライブコンポジットモード/19mm相当*/15秒/F2.0/ISO 400/±0.0EV/WB:オート/仕上がり:Vivid/比較明合成3コマ
※撮影地:沖縄本島

インターバル撮影/タイムラプス動画

インターバル撮影をTough TG-7で楽しむことができた。
夕暮れ時に沖縄本島の西海岸へ行って、沈みゆく太陽のシーンをインターバル撮影で記録して、タイムラプス動画を自動生成させてみた。観光地での撮影であったため、三脚を立てていると、多くの方々が撮影中の液晶モニターを覗き込みにきて、三脚を蹴られないか心配で仕方なかった。
TG-7からは撮影コマ間で急激な露出変化にも対応できる「露出平準処理機能」が搭載された。

Tough TG-7
Pモード/±0.0EV/WB:5300K/仕上がり:iFinish
※撮影地:沖縄本島

防水プロテクター「PT-059」を使った撮影~

水中スナップモード

水中で自然光撮影を行う場合には水中スナップモードを選択する。それ故に動画撮影全般にも向いている。他の水中モードと違いフラッシュを止めた状態で露出を満足させるようにコントロールするプログラムだからだ。ホワイトバランスは、好みや環境に応じて水中ホワイトバランス3種(水中浅瀬/水中標準/水中ディープダイビング)やワンタッチホワイトバランスから選ぶことが可能だ。更に、各ホワイトバランスを選んだ場合にでも、もう少し赤く、もう少し青を弱く、と色味を微調整ができるのもTG-7の良いところだ。

Tough TG-7 + PT-059 + PTWC-01
水中スナップモード/28mm相当*/1/200秒/F3.2/ISO 100/±0.0EV/WB:水中ディープダイビング/仕上がり:水中
※水深:-12m/撮影地:沖縄/前島
※グリップベース:MPBK-03/レンズホルダー:MP レンズホルダー52(詳細はマリーンプロダクトへお問い合わせください。)

Tough TG-7 + PT-059 + PTWC-01
水中スナップモード/28mm相当*/1/200秒/F3.2/ISO 100/±0.0EV/WB:水中ディープダイビング/仕上がり:水中
※水深:-12m/撮影地:沖縄/前島
※グリップベース:MPBK-03/レンズホルダー:MP レンズホルダー52(詳細はマリーンプロダクトへお問い合わせください。)

水中マクロモード

水中で小さな被写体の接近撮影に最適なモード。
ピント合わせを中央に設定されたAFターゲット一点で行い、内蔵フラッシュも強制発光に設定、ズームの望遠位置等が自動設定される。内蔵ストロボのみでの撮影も可能だが、外部フラッシュの併用により更に鮮やかな発色が得られる。ピントを合わせるAFターゲットはOKボタン長押しで画面中央から25点の中から希望する位置へ自由に変更が可能。また、小さな被写体へのピント合わせには、水中で使える拡大鏡アクセサリーがあると便利だ。

Tough TG-7 + PT-059 + UFL-3
水中マクロモード/100mm相当*/1/200秒/F6.3/ISO 200/±0.0EV/WB:水中標準/仕上がり:水中/フラッシュON(RC -0.3EV)
※水深:-45m/撮影地:沖縄/粟国島
※グリップベース:MPBK-03/レンズホルダー:MP レンズホルダー52/水中拡大鏡:AOI UMG-01(詳細はマリーンプロダクトへお問い合わせください。)

Tough TG-7 + PT-059 + UFL-3
水中マクロモード/100mm相当*/1/200秒/F6.3/ISO 200/±0.0EV/WB:水中標準/仕上がり:水中/フラッシュON(RC 0.3EV)
※水深:-45m/撮影地:沖縄/座間味島
※グリップベース:MPBK-03/レンズホルダー:MP レンズホルダー52/水中拡大鏡:AOI UMG-01(詳細はマリーンプロダクトへお問い合わせください。)

Tough TG-7 + PT-059 + UFL-3
水中マクロモード/100mm相当*/1/200秒/F6.3/ISO 200/±0.0EV/WB:水中標準/仕上がり:水中/フラッシュON(RC 0.0EV)
※水深:-25m/撮影地:沖縄/前島
※グリップベース:MPBK-03/レンズホルダー:MP レンズホルダー52/水中拡大鏡:AOI UMG-01(詳細はマリーンプロダクトへお問い合わせください。)

水中顕微鏡モード

肉眼ではハッキリ見えないような微小な世界も画面いっぱいに撮影できる撮影モード。防水プロテクター前面レンズ直前で被写体を捉えることが可能。
あまりにもの超近接撮影になるので、画面全体にフラッシュ光を照射させるには外部フラッシュの併用がおすすめ。カメラの内蔵フラッシュでも撮影できるが、内蔵フラッシュの位置の関係でフラッシュ光の照射に偏りが出るためだ。
ピントを合わせるAFターゲットはOKボタン長押しで画面中から25点の中から希望する位置へ自由に変更が可能。小さな被写体へのピント合わせは水中で使える拡大鏡アクセサリーがあると便利だ。このモードは大型ミラーレス一眼も顔負けの接写性能だ。

Tough TG-7 + PT-059 + UFL-3
水中顕微鏡モード/100mm相当*/1/100秒/F14/ISO 400/±0.0EV/WB:水中標準 -1STEP(G)/仕上がり:水中/フラッシュON(RC 0.0EV)
※水深:-15m/撮影地:沖縄本島
※グリップベース:MPBK-03/レンズホルダー:MP レンズホルダー52/水中拡大鏡:AOI UMG-01(詳細はマリーンプロダクトへお問い合わせください。)

水中ワイドモード

水中景観や大型の生物の撮影に使用するモード。
私はこの撮影が大好きで、今回の撮影でも多くのチャンスを作った。
水中ワイド撮を行う場合には、気をつけたいポイントがある。
・浮遊物の多い環境で内蔵フラッシュを使った撮影は、浮遊物にフラッシュ光が当たり、ノイズが出る。
・外部フラッシュ(ストロボ)を使用するか、フラッシュをOFFにして自然光撮影するとノイズは減る。

今回の撮影では、外部フラッシュを使用して撮影したので以下作品をご覧いただきたい。

Tough TG-7 + PT-059 + PTWC-01 + UFL-3(×2)
水中ワイドモード/1/160秒/F3.2/ISO 100/-0.7EV/WB:オート/仕上がり:水中/フラッシュON(マニュアル 1/64)
※水深:-15m/撮影地:渡名喜島
※グリップベース:MPBK-05(詳細はマリーンプロダクトへお問い合わせください。)

Tough TG-7 + PT-059 + PTWC-01 + UFL-3(×2)
水中ワイドモード/1/320秒/F2.8/ISO 100/-0.3EV/WB:水中標準/仕上がり:水中/フラッシュON(RC +1.0EV)
※水深:-12m/撮影地:渡名喜島
※グリップベース:MPBK-05(詳細はマリーンプロダクトへお問い合わせください。)

Tough TG-7 + PT-059 + PTWC-01 + UFL-3(×2)
水中ワイドモード/1/60秒/F2.8/ISO 100/±0.0EV/WB:水中標準/仕上がり:水中/フラッシュON(RC +0.3EV)
※水深:-19m/撮影地:渡名喜島
※グリップベース:MPBK-05(詳細はマリーンプロダクトへお問い合わせください。)

Tough TG-7 + PT-059 + PTWC-01 + UFL-3(×2)
水中ワイドモード/1/125秒/F2.8/ISO 125/-0.3EV/WB:水中標準/仕上がり:水中/フラッシュON(RC +0.3EV)
※水深:-12m/撮影地:渡名喜島
※グリップベース:MPBK-05(詳細はマリーンプロダクトへお問い合わせください。)

水中HDRモード

なかなか出番が無いと言われるこのモードだが、私としては無くてはならないモードだ。セノーテなどの水中洞窟や沈船の中など明暗差の大きいシーン撮影でとても重宝するからだ。連写で数枚撮影したものを合成するので、処理時間中に遭遇する撮影チャンスを失う事は否めないが、ドラマチックな仕上がりで臨場感が際立つのでぜひお試しいただきたいモードだ。

Tough TG-7 + PT-059 + PTWC-01
水中HDRモード/1/20秒/F2.0/ISO 640/±0.0EV/WB:水中標準/仕上がり:水中/フラッシュOFF
※水深:-43m/撮影地:沖縄/慶良間
※グリップベース:MPBK-03/レンズホルダー:MP レンズホルダー52(詳細はマリーンプロダクトへお問い合わせください。)

水中ムービー撮影

撮影モードは「水中スナップ」を選択すると良い。
露出補正は+0.3EV、ホワイトバランスは環境に応じて「水中ディープダイビング」もしくは「ワンタッチホワイトバランス」を選ぶ。
あと、水中ムービー撮影時に必要なカメラ側のセッティングは、ムービーデータのサイズの設定だ。
補助光があった方が発色は良く仕上がるのでお勧めしたい。
最大動画画質の4Kを選択した場合にはビットレートが高い撮影になるので記録するSDカードは、UHS-1 /UHSスピードクラス3のカードを使用することをお勧めします。カードの性能が低いと撮影ができないので注意が必要だ。

Tough TG-7 + PT-059 + PTWC-01
水中スナップモード/+0.3EV/WB:水中ディープダイビング/仕上がり:水中
※水深:-19m/撮影地:沖縄/渡名喜島
※グリップベース:MPBK-03/レンズホルダー:MP レンズホルダー52/補助光:AOI Q1RC(詳細はマリーンプロダクトへお問い合わせください。)

縦位置動画撮影

最近、スマートフォンで動画を楽しむ方が増えてきた影響もあるかと思うが、ムービーを縦位置で録画、再生することが多くなってきた。Tough TG-7でも縦位置で撮影したムービーは縦動画として収録される。これは便利だ。いくつかの縦動画を一つにまとめて見た。縦位置動画に慣れてくると意外にも、横より縦が自然に感じられるから不思議だ。

Tough TG-7 + PT-059 + PTWC-01
水中スナップモード/+0.3EV/WB:水中ディープダイビング/仕上がり:水中
※水深:-5m~-25m/撮影地:沖縄
※グリップベース:MPBK-03/レンズホルダー:MP レンズホルダー52/補助光:AOI Q1RC(詳細はマリーンプロダクトへお問い合わせください。)

~“清水 淳 流!” 防水プロテクターを使った水中撮影の準備~

防水プロテクター PT-059の準備

プロテクターの防水用Oリングの清掃とグリスアップを行う。

OリングリムーバーでOリングを外す。

OリングリムーバーでOリングを外す。

Oリング溝とOリングが圧着する箇所の清掃。

Oリング溝とOリングが圧着する箇所の清掃。

Oリングに専用グリスを塗布する。

Oリングに専用グリスを塗布する。

プロテクター内部が曇りやすい環境ではシリカゲルを挿入する。

プロテクター内部が曇りやすい環境ではシリカゲルを挿入する。

プロテクターボタン内側のシャフトに少量のグリスを塗る。

プロテクターボタン内側のシャフトに少量のグリスを塗る。

流失防止のためにランヤードを装着する。

流失防止のためにランヤードを装着する。

カメラ側の準備

海を青く表現したい時、青過ぎにさせたく無い場合など、色々調整ができるのもTough TG-7の魅力です。
※Tough TG‐6やTG-5でも調整可能です。

水中では、カメラのフィールドセンサーが正しく作動しないので、カメラ上部にあるLOGレバーを「OFF」にしましょう。

防水プロテクター PT-059に同梱されている「反射防止リング」

Tough TG-7に標準装備されるレンズリングを取り外して、防水プロテクター内での乱反射を防ぐ反射防止リングと交換する。
反射防止リングの交換はレンズ横にあるレンズリング取り外しボタンを押して、リングを回すと外すことができる。
※反射防止リングは防水プロテクターに同梱されています。

カメラを水中撮影用にチューニングする

【LV-info設定】
水中撮影時にはモニター上の情報をシンプルにしたいので水準器(垂直方向)表示画面やヒストグラム表示画面を非表示に。
「MENU」から「LV-info」を選択、「カスタム表示1、2」それぞれのチェックを外します。
※撮影中は「INFO」ボタンを押すと表示が切り替わります

【罫線表示設定】
撮影時に、構図や被写体の配置がしやすいように罫線を表示させる。
好みで罫線の種類、有無が選べる。
私は「方眼」表示を使っています。

OFF

OFF

黄金分割

黄金分割

方眼

方眼

【撮影画像の確認時間設定】
撮影後に、今撮った画像を自動的に表示するように設定されているが、初期設定では0.5秒とすごく短い。
設定で変更できるが、バッテリー消費にも影響が出るので、私は「1秒」に変更して使っている。

【ホワイトバランス(WB)の微調整】
Tough TG-7にプリインストールされている水中撮影向けの水中ホワイトバランスは水深や環境に合わせて3種類(水中浅瀬/水中標準/水中ディープダイビング)準備してある。しかもAUTO機能なので守備範囲はかなり広いのだが、フラッシュが使えないムービー撮影や極端に水中が濁っている場合など特殊な環境では、ホワイトバランスに微調整を施したり、他のホワイトバランスを選択したりする場合もある。
3種類の水中ホワイトバランス以外に私が使っているホワイトバランスには下記がある。

自然光撮影では、ワンタッチホワイトバランスも選択の一つに。

WB:水中標準

WB:水中標準

WB:ワンタッチWB

WB:ワンタッチWB

フラッシュ撮影ではAUTOホワイトバランスに補正を入れたものも選択の一つに。

WB:水中標準

WB:水中標準

WB:AUTO R+5/G-7

WB:AUTO R+5/G-7

海を青く表現したい時、青過ぎにさせたく無い場合など、色々調整ができるのもTough TG-7の魅力です。
※Tough TG‐6やTG-5でも調整可能です。

いかがでしたか?
Tough TG-7は簡単に撮影も楽しむこともできますが、ご自身のイメージに仕上げるための設定や機能が多くあります。ぜひご自身の設定や、好みのアクセサリーを使ってTG-7での撮影を楽しんでもらえればと思います。
今回はここまでの報告となりますが、まだまだ書ききれないほど、お伝えしたい情報や撮影のコツがあります。
セミナーやインスタライブなどでお会いした際には、色々とお伝えできればと思います。

*35mm判換算値

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Products

Tough TG-7

圧倒的なタフ性能やマクロシステム、さらには多彩な水中撮影機能を備えたTough TG-7であれば、険しい登山の中でも、深い海の中でも、あらゆるアウトドアシーンを切り取ることができます。

フィッシュアイコンバーター FCON-T01

レンズの明るさを維持したまま対角130度の魚眼撮影が可能。(焦点距離0.74倍)
*別売のコンバーターアダプター「CLA-T01」を装着する必要があります。

フィッシュアイコンバーター FCON-T02

ズーム位置を変えるだけで全周魚眼、対角魚眼の2つを撮影できます。(焦点距離0.3倍)
*別売のコンバーターアダプター「CLA-T01」を装着する必要があります。

テレコンバーター TCON-T01

レンズの明るさを維持したまま焦点距離を1.7倍に変換。
*別売のコンバーターアダプター「CLA-T01」を装着する必要があります。

コンバーターアダプター CLA-T01

コンバーターやプロテクトフィルターを装着するためのアダプター。(レンズキャップも同梱されています)

フラッシュディフューザー FD-1

内蔵のフラッシュ光を拡散させ照射し、被写体ブレを抑制。

防水プロテクター PT-059

Tough TG-7/Tough TG-6に対応した耐圧水深45mの防水プロテクター。外部フラッシュ2灯使用にも対応。

水中ワイドコンバージョンレンズ PTWC-01

防水プロテクター前面にステップアップリングを介して取り付け可能。水中約0.6倍(水中画角約100度)に変更するワイドコンバージョンレンズ。
*別売のステップアップリング「PSUR-03」を装着する必要があります。

ワイヤレスリモコン RM-WR1

防塵・防滴設計、Bluetooth Low Energy対応のワイヤレスリモコン。
*水中ではご使用になれません
*TG-7は付属の有線リモコン用ケーブルは使用できません。