「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」は、ピント面からアウトフォーカス面にかけてにじむように溶けていき、さらに背景も滑らかに描写される「美しくにじむボケ」に徹底的にこだわりました。人物などの主要被写体の立体感がより一層強まる、上質なボケ味を実現しています。
「美しくにじむボケ」を実現するために用いたのが、最先端の顕微鏡開発で培った高精度計測技術によって生み出された超精密「収差測定器」。基礎研究フェーズでは、この測定器を使って歴史的な銘玉の「レンズの味」を定量的に検証。開発フェーズでは、基礎研究フェーズの検証を踏まえたうえで、この測定器を用いてボケを収差レベルで測定し、球面収差曲線を最適にコントロールすることで、開放F1.2の「美しくにじむボケ」と解像力を高次元で両立しました。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」は、レンズの外側を通る光線をあえて手前に結像させ、球面収差曲線をレンズの外側に行くに従って徐々にレンズ側に傾ける設計を採用。球面収差を意図して最適に残すことで「美しくにじむボケ」を実現しています。
スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ2枚などの特殊レンズを贅沢に使用した14群19枚のレンズ構成を採用。大口径レンズで課題となるアウトフォーカスでの色にじみ(軸上色収差)を抑制します。さらに、E-HRレンズとHRレンズとの接合レンズの色消し効果により、画面周辺での色にじみ(倍率色収差)も効果的に補正。絞りの近くに非球面レンズを配置し、HRレンズを多用することで、大口径化で課題となるコマ収差も徹底的に抑えています。これらの高度な光学設計によって、「美しくにじむボケ」と、開放絞りから点を点に写す高い光学性能を両立しました。
最短撮影距離30cm、最大撮影倍率0.22倍(35mm判換算)の高い近接撮影能力を実現。より被写体に近づいて撮影できるので、背景を大きくボカすことができます。
中心に空気の層を持つナノサイズの粒子をレンズ表面に敷き詰めることで、空気に近い屈折率のコーティング層を形成し、表面の反射を抑えるコーティング技術を採用。ゴースト、フレアを大幅に低減し、ヌケの良いクリアな描写を実現します。
開放F1.2の大口径レンズながら、軽量なフォーカシングユニットによるMSC(Movie & Still Compatible)機構を実現。MSC機構の核となる駆動方式にはスクリュードライブ機構を、駆動モーターにはステッピングモーターを採用しています。
OM-D上位モデルが採用する像面位相差AFは光束の制限がなく、F1.2の大口径レンズを装着しても全点オールクロスによる測距が可能。周辺までカバーした全測距エリアで高精度なピント合わせが行えます。
カメラ本体に搭載されている「瞳優先AF」と組み合わせて使用すれば、しっかりと瞳にピントの合ったポートレート写真を撮影できます。
開放F1.2の大口径レンズながら小型・軽量化を実現。レンズの重さは約410gで、OM-D E-M1 Mark IIIとの組み合わせると約990gの圧倒的な小型・軽量システムになります。
密封シーリングを各所に施すことで信頼性の高い防塵・防滴・耐低温性能を実現。ほこりや雨を気にすることなく、悪天候でも安心して撮影ができます。
自然なフォーカシングが可能なフォーカスリングや、ファインダー撮影時でも扱いやすいL-Fnボタンなど、プロの要求に応えられる操作性を追求。スムーズな操作で撮影することができます。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」で使用可能なフードです。フード着脱部分が工夫されており、レンズフードが不用意に外れにくい構造です。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」に装着可能なレンズキャップです。内ツマミと外ツマミの両方に対応しています。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」を収納できるレンズケースです。クッション性に優れ、レンズを保護します。
反射によるフレアやゴーストを抑制するZEROコーティングを施したプロテクトフィルターです。外縁黒塗りガラス、反射を抑制するつや消しサテン処理の黒アルマイトアルミニウム枠を採用しています。