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カメラを始めたい人、初心者のために撮影ジャンル別のテクニックを基礎からやさしく教えます。

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きれいなボケ写真はレンズ交換で叶える〜「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」編〜

一眼カメラの魅力は、いろいろな特長を持ったレンズに交換できること。カメラとセットになっているキットレンズ*でも素敵な写真を撮ることができますが、被写体やシーンによってさらに素敵な写真を楽しめるのが、F値の小さい(明るい)単焦点レンズです。
レンズレシピvol.7では、中望遠域の明るい単焦点レンズとキットレンズの写り方の違いをいろいろな撮影シーンで試してみました。
* 対象商品の「EZ レンズキット」「EZダブルズームキット」に同梱されているレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」(以下同)

おすすめ交換レンズ、3つの違いは?

もっとボケ写真を楽しみたい!暗い場所でも雰囲気のある写真を撮ってみたい!そんな方に、最初に交換レンズとして手に入れてほしいのが、F値の小さい(明るい)単焦点レンズです。

全体の雰囲気まで広々写せる広角域レンズ
「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」

肉眼に近い感覚で写せる標準域レンズ
「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」

主役を明確にたっぷりボカせる中望遠レンズ
「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」

3枚とも、被写体(料理)から撮影位置までの距離はほぼ同じ。被写体の大きさ・画角・背景のボケ具合が違っていますね。写真の写り方は、レンズの「焦点距離」と「F値」で変わってきます。詳しくはレンズレシピvol.3で解説しているので、チェックしてみてください!

今回は「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」について紹介します♩

【比較①】暗い場所でもきれいに撮れる

キットレンズにも45mm(35mm判換算:90mm)に近い42mm(35mm判換算:84mm)という焦点距離がありますが、開放F値はキットレンズだとF1.8まで小さくできません。たとえば間接照明で照らされた薄暗いレストランで撮影する時に、とても重宝します。

「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」で撮影

焦点距離45㎜(35㎜判換算:90㎜)F1.8

ポートレートレンズとも呼ばれるM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8は、たっぷりボケを作ることができます。手前の料理をメインに撮影してみると、背景のボケ具合がきれいで、同じお皿の上にある付け合わせの野菜までほんのりボケていることが一目でわかります。中望遠レンズを使えば、テーブルの上の様子を感じさせつつメインの料理がひときわ主役になる1枚が撮れますよ。

キットレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」で撮影

焦点距離42㎜(35㎜判換算:84㎜)F5.6

キットレンズでも近い焦点距離で撮影。F値の小さい(明るい)単焦点レンズと比較すると、周囲のボケが圧倒的に弱く、周りの料理の質感もなんとなくわかってしまいます。たくさんの料理の中でひとつの料理を主役に撮りたい時は、特にボケをたっぷり活かす方が効果的です。

いかがですか?中望遠のF値の小さい(明るい)単焦点レンズならたっぷりとボケを作れるので、周りにいろんなものがある中でも、ひとつの被写体を主役にした写真が撮ることができます。

失敗!暗いと手ぶれが起きやすい

焦点距離42㎜(35㎜判換算:84㎜)F5.6

暗い店内で手ぶれ補正のないカメラで撮影すると、こんな手ぶれが起きがちですよね。これは、レンズを通して入ってくる光量が少ない時に、カメラが自動的にシャッターを開く時間を長くするために起こってしまいます。また、レンズの焦点距離が長くなるほど写っている範囲が狭くなるため、手ぶれが起きやすくなります。
F値の小さい(明るい)単焦点レンズなら光量を十分取り込めるので、手ぶれが起きにくくなります。一方、キットレンズはF値の小さい(明るい)単焦点レンズより最大の開放F値が大きいので、取り込む光の量が少なくなり、より手ぶれしやすくなるのです。

失敗!暗いからとフラッシュをたくと…

焦点距離42㎜(35㎜判換算:84㎜)F5.6 フラッシュあり

手ぶれが心配だからといってフラッシュを使うと、正面の料理にフラッシュの光があたり、奥が暗く沈んでしまいます。フラッシュの白い光が強く、料理も美味しそうに撮れません。それに、レストランでは他のお客さんの迷惑になることも。

薄暗い室内や自然な明るさを活かした雰囲気で写真を撮りたい時は、F値の小さい(明るい)レンズに交換してみましょう。手ぶれを防いだり、フラッシュなしの撮影がうまくいきますよ。

【比較②】同じ画角でもたっぷりボケる

次の写真は、たくさんのグリーンが飾られたフラワーショップでのワンシーン。背景ボケの違いを見てみましょう。

「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」で撮影

焦点距離45㎜(35㎜判換算:90㎜)F1.8

メインの被写体は、鉢植えに咲いたバラの花。45mmの中望遠レンズ(35mm判換算:90mm)だと1輪の花にグッと注目して寄ることができます。さらに開放F1.8を活かして、背景をたっぷりボカすことができるので、被写体の細部まで引き立ちます。

キットレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」で撮影

焦点距離42㎜(35㎜判換算:84㎜)F5.6

グッとズームしてバラの花をメインに撮影。画角をそろえてF値の小さい(明るい)単焦点レンズと比較すると、背景のボケに違いがあるのがわかります。背景をたっぷりボカしたい場合は、開放F値の小さい(明るい)単焦点レンズがおすすめです。

ポートレートレンズとも呼ばれるF値の小さい(明るい)中望遠レンズは、背景をたっぷりボカすことができるのが何よりの魅力。人物の撮影など、特に注目したい被写体を引き立たせたい時に便利です。

【応用編】真似したくなる!撮影アイデア

一眼カメラと交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」で、ボケをたっぷり活かした写真を撮影してみました。このレンズだからできる表現と、真似したくなる撮影アイデアを紹介します♩

おすすめの撮り方は、「被写体を際立たせる」

背景をたっぷりボカして、人物が印象的なポートレート
上から撮ってテーブルをボカし、コップに浮かんだベリーに注目
オーナメントのひとつに寄って。イルミネーションがきれいに玉ボケ

そのほかの室内でも、外でも活躍♩

明るい単焦点レンズを使いこなそう

普段使っているキットレンズからF値の小さい(明るい)単焦点レンズに交換するだけで、写真の表現の幅はグッと広がります。今回紹介したレンズ以外の記事も参考に、あなたがよく撮る被写体やシーンに合わせて、ぜひ最適な交換レンズを手に入れてみてください!
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