掲載日:2021年7月2日
M.ZUIKO PROレンズシリーズに、「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」が加わりました。
超広角域16mm相当[※]から標準域50mm相当[※]の全域で、卓越した描写性能を発揮する高性能なズームレンズです。質量411gの小型軽量設計を実現し、沈胴機構の採用で収納時はさらにコンパクトになり、持ち運びが便利です。さらに防塵・防滴・-10℃耐低温性能と防汚(レンズにフッ素コーティングを採用)性能や操作性にも優れています。超広角レンズながらø72mmのフィルターも装着可能なので、自然風景ならではのフィルターワークを使った表現も自由自在になりました。逆光性能が進化し、超広角域ならではのダイナミックな画角から標準域の安定した画角まで、1本で高画質かつ多彩な撮影を快適に楽しめます。
特徴的な地層が連なる岩肌に朝陽が射し込んだ瞬間を撮影しました。広角端の16mm相当[※]を使って画面いっぱいに岩肌を入れて左に少し青空を覗かせてフレーミングすることによってダイナミックに捉えることができました。C-P Lフィルターを使って青空と朝陽に染まった岩肌のコントラストを強調しました。
※ 35mm判換算 焦点距離
自然風景を撮影する時には圧倒的にズームレンズが便利となります。このレンズは超広角域16mm相当[※]から標準域50mm相当[※]の安定した画角まで、1本で高画質かつ多彩な撮影を快適に楽しめ、ズーム全域で卓越した描写性能を発揮してくれます。また超広角レンズの特性を生かして、被写体に接近することでダイナミックな風景を捉えることができます。
新緑とミツバツツジが彩る滝の流れをライブND機能を使ってスローシャッターで描写しました。 同じ立ち位置から16mm相当[※]では空と滝全体とミツバツツジを入れ、24mm相当[※]では空をカットしてミツバツツジと滝を、50mm[※]では左の滝とミツバツツジを切り取りました。
このようにレンズ1本で立ち位置を変えず、超広角域から標準域まで画角の変化を楽しめるのがM.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PROならではの魅力です。
厳冬期に氷が成長してできた氷柱を撮影しています。左は16mm相当[※]で氷にかなり接近することでダイナミックに捉えることができました。右は26mm相当[※]で撮影しているのですが、右と左を比べると、やはり16mm相当[※]で撮影した左の方が広さや遠近感を感じる作品に仕上がっています。
また動かない被写体なので三脚ハイレゾショットを使ったのですが、氷のエッジのシャープな描写力に大変驚きました。岩のディテールも黒つぶれすることなく繊細に描かれています。
※ 35mm判換算 焦点距離
自然風景では朝夕の太陽を入れてドラマチックに表現することが多いので、ゴースト・フレアが気になります。3.1倍という高倍率ながら光学設計とレンズ構成、コーティングを最適設計することで、ゴースト・フレアの発生を抑制してくれ、ズーム全域で高い解像力を発揮してくれます。かなり強い太陽でも粘ってくれるので、今までは諦めてしまったシーンでも撮影することができ、このレンズで一番感動した点です。
超広角レンズを生かして、空の手前にある木の枝ぶりを配して雲海と朝陽を捉えました。左は朝陽が昇って程よいタイミングのカットです。右はさらに太陽が昇り、光がかなり強いのですが、それでもゴースト・フレアが発生することなく粘ってくれました。これまでのM.ZUIKO PROレンズシリーズがさらに進化したレンズ構成とコーティングのによるものだと実感しました。
※ 35mm判換算 焦点距離
レンズ面が飛びだした設計でないため、レンズ先端にø72mmのフィルターを装着できます。自然風景の作品づくりに必要なフィルターワークを使った表現が可能になったのも嬉しい点です。C-PLフィルターではコントラストを強調したり、反射を除去したり、グラデーションNDフィルターでは輝度差を調整することができ、多彩な表現が楽しめます。またプロテクトフィルターでレンズを保護することもできます。
クマガイソウの群生です。C-PLフィルターを使うことによって左のように葉っぱの反射(テカリ)を除去することができ、右のC-PLフィルターなしよりも葉っぱのグリーンが濃くなりメリハリが得られました。
空と太陽を入れたフレーミングで撮影する際、手前の岩に露出に合わせると背景の空が白とびしてしまいますが(右写真)、グラデーションNDフィルターを空と太陽の部分に使うことで、岩の露出と空の露出を合わせ、狙い通りの作品に仕上げることができます(左写真)。
手前の苔生した岩を主役に奥の流れを入れてフレーミングしたら、右奥部分に光が当たっているため、白とびしてしまいました(右写真)。グラデーションNDをかけることによって、苔生した岩と右側の流れの露出を合わせることができました(左写真)。
※ 35mm判換算 焦点距離
M.ZUIKO PROレンズシリーズは被写体に寄れるレンズが多い中、M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PROも同様に被写体に接近して撮影することができます。望遠端ではハーフマクロに迫る最大撮影倍率0.42倍[※](35mm判換算)を実現しており、被写体にピントが合うギリギリまで近づいてインパクトのある写真を撮ることができます。最短撮影距離はズーム全域で一定の0.23mなので、近接撮影時に被写体の大きさや遠近感の調整など、作者の意図に合せた自由な作画を楽しめるのも魅力です。
※ 50mm(35mm判換算)相当にて
スイセンに手持ちで広角端(16mm相当[※])を使ってピントの合うギリギリの0.23mまで近づき、太陽をスイセンで隠し透過光で撮影しました。周りの海辺の情景を背景に取り込むことで遠近感のある作品に仕上げることできました。
※ 35mm判換算 焦点距離
411gという小型軽量設計なので、これまで以上に機動力をも活かした撮影が可能です。一瞬の情景も逃さず捉えることができるのは嬉しいです。
雲海の撮影を終えた後、下山途中に一面霧に覆わせた幻想的な森に出合いました。太陽を蔦が巻きついた木で隠し、放射状に広がる光を捉えました。すぐに霧が薄くなり光の筋も消えてしまいましたが、手持ちで瞬時に撮影し、このような風景も逃さず撮影できました。
※ 35mm判換算 焦点距離
M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PROを使ってみて、一番気に入った点はやはり「ゴースト・フレアを抑制してくれ逆光に強い点」です。太陽を入れて朝夕のドラマチックな風景にどんどん挑戦したくなります。かなり強い光でも粘ってくれるので、太陽を入れてバリエーション豊かな作品づくりが楽しめました。
次に「フィルターが装着できる点」です。コントラストを強調したいときにはC-P Lフィルターを、輝度差が大きいシーンではグラデーションNDフィルターを装着できるのはとても嬉しいことです。フィルターワークを活かした様々な表現が楽しめました。自然風景のフィールドで最適なレンズと言えるでしょう。小型軽量設計でコンパクトなのでカメラバックに1本入れておいても負担にならないので、ぜひM.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PROの魅力を実感いただきたいです。
他の追随を許さない機動力と信頼性でプロ写真家から絶大な支持を得ているプロフェッショナルモデルOM-D E-M1シリーズ。強力な手ぶれ補正機構と新画像処理エンジンTruePic IXを防塵・防滴・耐低温構造の小型軽量ボディーに搭載し、さらなる高画質撮影が可能になりました。シーンや被写体を選ばずに、あらゆる場所や環境下で思い通りの撮影を実現します。
超広角16mm相当[※]から標準50mm相当[※]までをカバーする高いズーム倍率を実現しながら、全域で卓越した描写性能を発揮する高性能なズームレンズです。小型軽量化を徹底したうえ、防塵・防滴などの耐環境性能や操作性にも優れ、超広角域ならではのダイナミックな画角から標準域の安定した画角まで、1本で高画質かつ多彩な撮影を快適に楽しめます。
※ 35mm判換算