PEN × 写真家 中村 貴史 旅や日常を自分色に表現!持ち歩いて楽しむ!
掲載日:2026年09月09日
掲載日:2026年09月09日
でかける時はいつでもカメラを持って家を出る。その時に、どのようなカメラやレンズでも良いわけではなく、出かける目的に合わせて選んでいる。一人で街歩きや散歩をする時のお供として、家族と出かけるとき、星空を見上げに行くときなど、それぞれカメラやレンズに期待する目的が違ってくる。家族で出かけるときには、家族と一緒に遊んでコミュニケーションを取るツールの一つが写真になっている。撮影中はもちろんのこと、家に帰って思い出すときも大切な時間である。
PENは、日常に寄り添ったカメラだと感じた。子供の荷物を持って出かける時にカメラが小さく軽い事はとても大切なことである。肩に掛けて歩いていても疲れず、それでいてすぐにカメラを構えて撮りたい!という思いにPENは応えてくれた。
山や旅行など色々な場所に行く事は日常から離れることの一つだが、普段の生活の中でカメラを構える事も日常を一歩下がって見ていることのように思っている。僕が日常を撮る時のモットーは、「とにかくカメラをいつでも持ち歩いて気になったものがあればシャッターを押したい!一度でうまく撮れなくても気にしない!」だ。
いつでも打率10割でいい写真が撮れていたら何がいい写真だかわからなくなってしまいそうだが、自分の中で「失敗した」「ちょっと良さそう」と思う中で「よく撮れた!」の回数を増やす事が楽しいのだ。いつでも持ち歩く事ができて、手に馴染んで、たくさん失敗写真を撮って、うまく撮れたという写真は、自分の頭の中の記憶にもしっかりと残っていく。そういった自分の記憶に残る写真は、「うまく撮れた!」だけでなく「その時子供がこう遊んでいて」とか「とても晴れている日で湖に行くまでにも色々な事があって」など、シャッターを押した瞬間以外の記憶まで思い出す事ができる。 そんな写真の数をこれからも増やしていきたい。PENはその手伝いをしてくれると感じた。
街歩きが楽しくなる!小型軽量&レンジファインダー風デザイン
PENは街歩きのスナップに適したカメラになっている。肩に掛けて歩いてすぐに撮影できて、1日中持ち歩いても疲れない!また、ファインダーがカメラの真ん中ではなく上部左隅に配置されていて、レンジファインダー調のデザインとなっているので、凹凸が少なくすっきりとしていてスタイリッシュな印象になっている。カラープロファイルコントロールやモノクロプロファイルコントロールへの切り替えは、カメラ前面にあるプロファイルコントロールスイッチで素早く呼び出すことができるのも便利だ。
目的に合わせて気軽に持ち出せる小型レンズ
子供と水族館に遊びに行く時には暗い館内になることを考え、標準ズームレンズに加えて「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II」も持って行くことにした。サイズもコンパクトで、PENにも良く似合うことはもちろんのこと、絞り開放F値が小さく明るいレンズなのでぶれを抑えやすく、暗い水族館の館内でもしっかりと撮影することができるからだ。
雨の日でも安心して撮影を楽める
PENはこの小さいカメラでも保護等級IPX1※の防滴性能と防塵に配慮した設計による優れた耐環境性能がある。急な雨の日や、大切な旅行の日に雨が降ってしまっても撮影を諦めることなく安心して撮影を楽しむことができる。
※防塵・防滴性能を有するレンズ装着時。また、充電中、HDMI接続中は対象外となります。
自分好みのカラーやモノクロが楽しめる
カラープロファイルコントロール
皆さんはどのような色が好みだろうか。周りの人と違う自分だけの好きな色合いを探して作る事ができるのがカラープロファイルコントロールだ。色相環を12色に分けて個々の色の彩度を調整する事ができる。空の青さを強くしたり葉っぱの緑を濃くしたり、薄く淡い色合いにするなど楽しんで変えられる。
一度設定すると次に変更するときまで、その調整を保持してくれるので自分好みの色を残す事ができる。
雨が降ったあとに強い光が横から差すような時には、夕陽と反対の方向へ振り返ると虹が綺麗に弧になっている時がある。そんな時に見つけた虹は時間との戦いの開始だ。太陽の動きに合わせて1分ごとに形状も色の濃さも変わる虹を、その場で綺麗に撮影するには、悩んでいる暇はない。PENにはあらかじめセットされた4つのカラープロファイルのプリセットがあり、プリセット2には「Film Vivid」という色を濃くコントラストは高く設定されているプリセットがあるので虹の色を濃く写すために使用した。
18mm相当*, 1/60秒, F9.0, ISO 400
カラープロファイルコントロール/ハイライト&シャドウコントロール : Highlight: -7, Midtone: 0, Shadow: -4
モノクロプロファイルコントロール
普段見ている世界をモノトーンに写してみると全く違う世界がそこにある。色に包まれているこの世界から「光と影と形」の表現になるモノトーンの表現は、気づきとかっこよさがある。モノクロプロファイルはカラープロファイルと同様にあらかじめセットされた4つのプリセットがあるが、「単純に彩度を無くした白黒写真」ではなく「モノクロ写真としての表現」ができるので撮影が楽しくなった。
仕上がり「モノトーン」
仕上がり「Natural」
カラー/モノクロプロファイル、それぞれ4つのプリセットは自分好みの設定値にカスタマイズしカメラに保存しておける。また、スマホアプリの「OI.Share」では、カラー/モノクロプロファイルコントロールを使って撮影されたお気に入りの画像から、色やトーンを読み取り、カメラ上で再現することもできる「プロファイルライブラリー機能」も新たに搭載されたので、興味ある方は是非試してみて欲しい。
三脚がなくても夜景撮影を楽しめる
手ぶれ補正に助けられている撮影は、意外と多い。夜景や夕景など暗い場所での撮影では、撮影モード「P」や「A」で撮影するときは低速シャッターになっていることがある。低速シャッターになっていると意識している時は、脇をしめ身体が動かないように意識して撮影をしているのでよいのだが、気付かぬうちに低速シャッターになっている時はぶれた写真になってしまうこともある。PENは、見た目は小さなボディーだが、中央最大で5.5段※という強力な手ぶれ補正機構が搭載されていて、低速シャッター撮影時に何度も助けられた。
実際に広い画角の焦点距離のレンズを使っているとき、に手持ちで夜景を撮ろうとすると4秒でもぶれずに撮れたことに驚いた。撮影を目的として出かけ、三脚を持っていれば使用するのがベストだが、家族旅行がメインの時は三脚を持っていないことも多々あるので、自分の身体を三脚にして手ぶれ補正に頼り撮影をする。それで綺麗な風景を収められるのは手軽な最適解だと思う。
※CIPA2024規格準拠。Yaw/Pitch/Roll 補正性能、M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 III
焦点距離 f=42mm(35mm 判換算 f=84mm)
PENにマッチした新レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 III」
PENと一緒に新しくなった標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 III」は、とても使いやすいレンズだ。小型軽量なのでPENとの組み合わせバランスも良く、沈胴式を採用しているので使用しないときはレンズの前部分が収納され小さくなりカバンの中でも邪魔にならない。撮影時にはズームリングを回転するだけでレンズが繰り出されて撮影できる状態になる。14-42mm F3.5-5.6 IIIはキットレンズでありながら防塵・防滴にも対応しているのでPENとの組み合わせでは雨の日も安心して撮影を楽しむことができる。
重量は125gと軽く、PENとの組み合わせでも525gと、ペットボトル約1本分の重さなので、長く持って歩いても疲れず街散歩のお供にも最適だ。さらにこのレンズは近接撮影の性能がすごい。広角側で最短撮影距離13cm、最大撮影倍率は0.53倍*、望遠側は最短撮影距離30cmで最大撮影倍率は0.38倍*で撮影できるのだ。マクロレンズほどではないが、日常での撮影で大きく撮影したいと思う被写体のほとんどは寄って大きく撮影することができた。また、このレンズは深度合成機能にも対応しているので、被写界深度を確保したいときにも便利だ。
初めてでも安心の撮影モードを多数搭載
PENは、カメラに慣れていない人でも簡単に撮影を楽しむことができる撮影モードが多数搭載されている。
AUTOモード
撮影モードを「AUTO」にする事でカメラが何を撮影しようとしているのか判断をして設定を決めてくれる。人物が被写体になるのであれば人物を認識して最適な設定をしてくれる。優先的にピント合わせをしてくれる。
AUTOモードのライブガイドには「撮影のヒント」表示もあるので一眼カメラに慣れていない方は読んでみると良いだろう。
ART(アートフィルター)モード
「ART」モードで撮影を楽しむのもいいだろう。撮影する時を楽しむ事がアートフィルターの醍醐味だからこそ、16種のアートフィルターから自分のお気に入りを見つけて遊ぼう! 「ファンタジックフォーカス」や「ネオノスタルジー」は使いたいシーンがわかりやすくおすすめのフィルターだ。
SCN(シーン)モード
「SCN」モードは、撮りたい被写体が決まっている時に選べるようなシーン設定が組まれている。風景撮影や人物撮影以外にも、設定が難しい夜景や花火なども登録されているので、AUTOモードでうまく撮れなくて困った時などは使ってみてほしい。光跡撮影や星景撮影は夜景だけでなく星空の撮影もできるので、旅行に行った際に部屋の窓から撮影をするだけで旅の記念の一枚になるだろう。
デジタルならではの色々な写真表現が楽しめる「コンピュテーショナル フォトグラフィ」機能
PENはデジタルならではの色々な表現を楽しむことができる機能が搭載されている。「ハイレゾショット」「ライブND2-16」「深度合成」「HDR1/2」「ライブコンポジット」機能があり、いくつか紹介したいと思う。 なお、ライブコンポジット機能以外は「CPボタン」から素早く呼び出すことが可能だ。
ライブND撮影
レンズの先端につけるND(減光)フィルターがある。レンズに入ってくる光を弱くするためのもので、水の流れや車の軌跡など長いシャッター速度で撮影したいときによく使われるものだ。レンズによって装着できるフィルターの大きさが違い、また減光できる性能も変わるので様々なフィルターを所持する必要がある。
ライブNDの機能は、カメラの中でNDフィルターと同じ効果を表現する機能だ。実際のフィルターは使用しないのでどんなレンズにも対応できる。
ライブコンポジット撮影
SCNの光跡撮影や、モードダイヤルの「B」に設定すると使用できるライブコンポジットという機能がある。
暗い景色の中を明るい光が動く時にその軌跡を綺麗に残す事ができる。滞在したホテルから見える眼下の車道を走る車や電車の軌跡が重なり合った写真を簡単に残す事ができた。手で持って撮影してしまうと、ぶれてしまうのでどこか動かない場所に置くと良いだろう。下向きや上向きで撮影したいなど角度をつけたい時には三脚を使うと、ぶれのない写真を撮る事ができる。 展望室などの窓ガラス越しの場所では、できるだけ窓ガラスに近づいて部屋の照明が反射しないように注意しながら慌てずに、それでも他の人が見られるように長居はせず綺麗な夜景を撮影した。
ハイレゾショット(三脚/手持ち)
被写体のより細かい部分まで詳細に写したいときには、5000万画素相当の撮影ができるハイレゾショット機能を使おう。「三脚ハイレゾショット」と「手持ちハイレゾショット」があり、この二つの機能の主な違いは名前の通り三脚を使って撮影するか自分が手で構えて撮影するかだ。手持ちハイレゾショットを使うときには、撮影時間が少し長くなるのでいつもよりもぶれないように意識をして構えておこう。
写真と一緒に動画も録画しよう
スマホでも動画が撮れる時代の中で、一眼カメラで動画を撮ることをよく考える。 実際に綺麗に撮ることだけならスマホで撮るのが一番早いのかもしれない。
PENを使い動画を撮る事で感じたのは、日常の中の風景を残すという事だった。動画を撮る事が日常で簡単なものになってきている中で、「その場が楽しい」や「綺麗だから録画する」という感覚で撮影しているのに対して、PENでは「目の前の風景をしっかりと残しておきたいから録画する」ということを感じた。PENに望遠や単焦点のレンズを付け替えることによる画の変化や、モノクロ/カラープロファイルによる色の変化。こうした見た目の違いで感情を表現できるのがとても面白い。
手ぶれ補正が強く効く事で子供と遊びながら手持ちで撮影したり、防塵・防滴性能があるからこそ雨の中で撮影したりと、PENが持っている機能を十分に活用した動画が撮れる。
最後に
PENは短い期間でも「たくさんの楽しい」を残してくれた。子供が何も気にせず元気で過ごしているシーンを写真と動画で残していきたいし、街を歩いてのスナップでは気になるものは全部写真を撮りたい。モノクロ写真もカラー写真も子供もスナップも風景も動画もそんなたくさんの欲張りをこの小さいカメラはしっかりと叶えてくれる。
受け継がれてきた「PEN」の名にふさわしく、いつでも持ち運べるペンのように、OM SYSTEMブランドとして初めて登場したPENで日常の写真を記憶に残る写真に変えてみてはどうだろうか。
*35mm判換算値
記事内で使用した機材
中村 貴史
埼玉県生まれ。デザイン会社に就職したのち、写真に興味を持ち、バンタンデザイン研究所の写真学科で写真を学ぶ。専門学校を卒業後、写真家 斎藤巧一郎氏に師事。自然風景・スナップ・人物・料理など様々なジャンルを撮っている。高校生時代天文部に所属していた事もあり、星空を見上げては作品を撮影している。OM SYSTEM ゼミ講師・専門学校写真学科講師もしており、著書に「今すぐ使えるかんたんmini OM SYSTEM OM-3 基本&応用撮影ガイド(技術評論社)」などがある。







