OM SYSTEM Tough TG-7 × フォトグラファーライター 齋藤 千歳【機能で選んだ最高サブ機】「防水/防塵/耐ショック/スーパーマクロ/RAW撮影」に対応する TG-7はアウトドアに最高!

掲載日:2023年11月15日

齋藤 千歳

齋藤 千歳

元月刊カメラ誌編集者。北海道の絶景や野生動物の姿を追い求めているうちに、キャンピングカー・車中泊でのアウトドアライフにどっぷりハマっていました。レンズやカメラの性能を実写チャートで解説する「ぼろフォト解決シリーズ」を主催。カメラ・レンズはもちろん、アウトドア・キャンプ、子育て、PCガジェット、料理に、ダイエットまで経験したすべてを撮影し、執筆するフォトグラファーライター

デジタル一眼カメラ

TG-7

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コンパクトデジタルカメラは必要?スマートフォンで十分でしょう?という方もたくさんいるのではないでしょうか?実際、筆者もそう思っていた時期もありました。しかし、先日発売された「OM SYSTEM Tough TG-7」を2カ月近く持ち歩いた結果、アウトドアには「OM SYSTEM Tough TG-7」と確信。その理由をみなさんに紹介します。

カメラに気を使わないって本当に最高!

汚れたら水洗いできるのは、アウトドアやキャンプにおいて本当に便利。汚れが気にならないデジタルカメラはなかなかないでしょう。

防水なので水中撮影はもちろん、水洗いも可能

最新モデル「OM SYSTEM Tough TG-7」(以下「TG-7」)を含め、オリンパスブランド時代から続くToughシリーズの大きな特徴は防水でしょう。「TG-7」ではIPX8相当の水深15mを実現しています。しかし「私は水中撮影しないよ」と言う方もたくさんいると思います。実際のところ、北海道在住の筆者もあまり水中撮影はしません。

しかしカメラが防水ということはアウトドアではもちろん、日常生活でも大きなアドバンテージがあります。アウトドアなら海や水辺の撮影でも濡れることを気にせずに撮影できます。これは当たり前。筆者が「TG-7」をアウトドアで気に入っている理由は炊事や皿洗いなどの水仕事の際にもカメラに気を使う必要がないこと。濡れても汚れても平気なので水回りにもまったく気を使うことなく置いておくことができます。

さらに例えば食事を並べたテーブルの上にカメラをいっしょに置いてしまうと、飲み物を倒したり、スープがこぼれたりした際に大惨事になるのですが、そんな心配も無用です。また、飲み物や食べ物がかかっても水洗いできるので、すっきり清潔な状態を保つことができます。我が家には3歳の息子がいるのでアウトドアやキャンプだけでなく、日常生活でもとてもありがたいのが防水機能です。

また「TG-7」はWi-FiとBluetoothを使ってスマートフォンと接続できるので、濡れている状態などではカメラ本体からSDメモリーカードを取り出して画像を転送する必要がありません。完全に乾いた状態まで待ってカメラのコネクタカバーや電池/カードカバーを開ける必要が少なく、とても安心です。

スマートフォン用アプリ「OI.Share」を使うと「写真転送」だけでなく「リモコン」としても操作できるので非常に便利です。

耐衝撃2.1mと落としてもなんともなく、耐荷重100kgfで尻ポケットに入れても安心

落としてしまうと、精密機械のデジタルカメラはそれだけで、壊れる可能性が高いですが、もし落とした場所が水たまりだったら。。。

キャンプやアウトドアで筆者がスマートフォンを使いたくない理由のナンバーワンは破損と紛失。過去に筆者がスマートフォンを買い換えた理由のナンバーワンは落下による破損です。個人差はあるでしょうが、スマートフォンが落下などで破損、もしくは崖や湖に落として紛失した場合、スマートフォンにしか入っていないデータが消失、バックアップがなければ初期状態からスマートフォンのアプリやユーザーアカウントなどの再設定、財布をなくすよりも面倒な事態が発生するのではないでしょうか。アウトドアシーンではスマートフォンは出来るだけ出したくありません。

「TG-7」は防水機能に加えてMIL-STD-810F準拠の耐衝撃構造2.1mとなっています。2.1mの高さからの落下テストをクリアしているので、普通の身長の方ならポケットなどに入れていて落としても安心です。

キャンプでテーブルの上に置いていたら、風にあおられてテーブルごと倒れたとか、ちょっと目を離した隙に3歳の息子がテーブルから落としたといったトラブルに警戒する必要もないわけです。とても気が楽。

そして慌ただしく、テントを張ったり、いつもよりも暗い環境でご飯を食べたりしていると、意外と発生するのが、ちょっとのつもりで椅子の上に置いていたカメラの上に誰かが座ってしまうトラブル。「TG-7」は耐荷重100kgfと、カメラの内部のレンズユニットや電子基板などが100kgfの荷重に耐えられるようになっているので、こんなトラブルも気にする必要がありません。また、いくつかの作業を同時にこなしながらカメラを持っているとなんの気なしにカメラをお尻ポケットに入れたまま、座ってしまうこともありますが、耐荷重100kgfなので心配する必要がありません。

つい、なんの気なしにキャンプチェアの上にカメラを置くと、気が付かずに誰かが座ってしまうことはよくあります。

IP6X相当の防塵性能、さらに耐低温−10℃で耐結露仕様のレンズ

筆者の住む道央の千歳市周辺でもフロストフラワーができることがあるくらい冷えこむことがあります。カメラの防寒はかなり重要です。(写真は撮影イメージです)

「TG-7」は防水構造なだけでなくIP6Xの防塵構造なので、砂やホコリまみれにしても水道水で洗い流せるので本当に便利です。カメラがホコリや砂まみれになることなんてそんなにある?と思われる方も多いでしょう。しかし、筆者の場合、キャンプに出掛けた湖や海の波打ち際や砂場で3歳の息子が座り込んで遊びはじめると、その様子を超ローアングルから撮影したいことも多いのです。普通のカメラでは故障の原因になるので、絶対にやりませんが「TG-7」ならカメラをホコリまみれや砂まみれにしたうえに濡らしても問題ないので普段は挑戦しないアングルからの撮影も可能です。

また「TG-7」は北海道をメインフィールドに活動している筆者にとってうれしいのが、耐低温仕様−10℃までの動作保証です。さらに冬場はクルマの中や室内と外気温の差が激しくレンズがすぐに曇ってしまうのですが、「TG-7」はレンズ前面部分をダブルガラスとすることでレンズが曇りにくくなっていると言います。

今期の冬シーズンは−10℃を下回ることもある真冬に波打ち際で朝日の時間帯に撮影を行うカメラにとっても、人間にとってもかなり過酷なジュエリーアイスの撮影に「TG-7」を連れていこうと考えています。

真冬の北海道の波打ち際で撮影するジュエリーアイス。カメラを壊す人も多いですが「TG-7」なら、きっと安心です。(写真は撮影イメージです)

普段は撮影をしないプライベートなソロキャンプにも「TG-7」なら連れて行ける

汚れたら食器などといっしょに水洗いできてしまうデジタルカメラは「TG-7」くらいでしょう。まったく気を使う必要がないのがうれしいところです。

テントやアウトドアガジェットなどのレビューを数多く手がけているため、最近完全にプライベートなソロキャンプのチャンスなどはあまりないのです。しかし、チャンスが少ないが故にプライベート度が上がるほど、何かと気を使うカメラはできるだけ登場させず、できれば写真はあまり撮らずに過ごしたいと思うことが多くなっていました。水濡れ、落下、汚れなど当たり前ですが、カメラの故障の原因になることを避けるために無意識も含め、気を使うのに疲れていたというわけです。

「TG-7」はそんな心配がほとんどないので、気を使う必要がなくプライベートなソロキャンプやアウトドアでも連れていく気の起きる希有なカメラといえるでしょう。アウトドアで積極的に使いたい数少ないコンパクトデジカメ、それが「TG-7」というわけです。

なお「TG-7」は気を使う必要のない相棒というだけでなく、カメラ内にフィールドセンサーシステムを内蔵しているので、写真を撮っておけば、後からGPSセンサー、温度計、気圧センサー、コンパスから得られた、移動中の位置情報(緯度・経度)、気温・水温、標高(水深)、方位のトラッキングデータを自動で取得できます(LOGスイッチをONの場合)。このため、ほかのカメラよりも撮影データから得られる情報が多く、記録としても役に立つのがフォトグラファーライターの筆者にとってはとてもありがたいところです。しかもオン/オフは本体上面のレバーを「LOG」に切り替えるだけになっています。とても簡単。

写真では「OFF」になっていますが、このスイッチを「LOG」にするだけで位置情報(緯度・経度)や方位の情報が得られるシステムです。

F2.0と明るいレンズが画質のアドバンテージ、RAWデータが使えるのがおすすめの理由

キャンプ場の様子を記録するのに撮影した1枚。絞り値F2.0でシャッター速度は1/8秒、ISO感度は1000でした。レンズが明るいので感度を上げずに撮影ができました。

Tough TG-7
25mm相当*/1/8秒/F2.0/ISO 1000/+0.3EV/WB:オート

レンズが明るいので暗い場所でも高画質で撮影できる

今時のスマートフォンも、コンパクトデジタルカメラも性能が良いので、一般の方がカメラの画質に不満をもつことがほとんどないのではないでしょうか。ですが、暗い場所で撮影したときはどうでしょうか。明らかに写真にザラザラとしたノイズが発生して画質が低下していることがあります。

この大きな原因のひとつがISO感度ノイズです。暗い場所でもぶれないようにシャッター速度を確保して写真が撮れるように撮像素子(画像センサー)の感度を上げるため発生するノイズで、撮像素子の小さなスマートフォンやコンパクトデジタルカメラで発生しやすい画質低下のひとつです。

「TG-7」は、このISO感度ノイズを明るいレンズを採用することで軽減しています。一般的に明るいといわれるレンズは絞り値開放がF2.8くらいからで数字が小さくなるほど、より明るいレンズとなります。「TG-7」が採用するレンズは、この絞りF値が2.8よりも、さらに1段明るいF2.0です。F2.0のレンズでどのような効果が得られるかといえばF2.8のレンズではISO 200を使わなくてはいけない撮影条件で「TG-7」は感度が半分のISO 100で撮影が可能となります。この例だと大きな差には感じませんが、実際に暗いシーンなどでは「TG-7」でISO 3200で撮影できるシーンが、F2.8の明るさのレンズを採用したカメラではISO 6400となるので、ISO感度ノイズの差がより大きくなります。
1/2.33インチセンサーで有効画素数約1200万画素と画質面の派手さのない「TG-7」ですが、実は明るいレンズを採用することで暗い場所でもキレイに撮れるコンパクトデジタルカメラに仕上がっているのです。

キャンプ場付近までやってきたエゾシカを撮影しました。木陰で少しくらい場所でしたが、レンズが明るいので速いシャッター速度が確保され、美しい画質でぶれずに撮影できました。

Tough TG-7
25mm相当*/1/125秒/F2.0/ISO 250/±0.0EV/WB:5300K

HDR撮影やライブコンポジット撮影でもRAWデータが生成される「TG-7」

純正の画像編集ソフトウェアでRAW現像編集機能も搭載した「OM Workspace」。無料でダウンロード(ダウンロードには、ご購入いただいたカメラのシリアル番号を入力していただく必要があります。)できるうえに、かなり詳細な色彩設定が可能。「TG-7」ユーザーなら必ずダウンロードしておきたいソフトウェアです。

「TG-7」の画質面で筆者がもっとも気に入っているポイントはRAW画像が撮れることです。こう言うとRAW画像を普段から使っている人は「RAW画像の撮れるコンパクトデジタルカメラはたくさんあるよ」と言うでしょう。しかし「TG-7」のRAW画像は複数枚の画像を合成してカメラが作り上げるHDR逆光補正やライブコンポジット機能を使った撮影でもRAW画像が生成されます。

「RAW画像とは何?」という方のために補足しておくと、一般的にデジカメで撮影した画像はJPEGというファイル形式で保存されます。そして、このJPEG形式の画像は色彩を変更するための後処理、レタッチなどを行うと劣化するのです。これに対してRAW形式の画像は撮影後にRAW現像ソフトでホワイトバランスの変更やカラーモード、仕上がり設定などを変更することが可能で、しかも基本的に画像が劣化しないファイル形式。画像のファイルサイズが大きくなるという弱点はありますが、最終的に画像の完成度を追い込むことができるので作品撮影などを行うプロやハイアマチュアの多くが愛用するファイル形式です。

画像編集フォフトウェア「OM Workspace」を使えば、オートモードやシーンモードでは撮影時にユーザーの意思で設定できなかった項目までRAW現像時に設定が可能になります。

例えば下に掲載したライブコンポジット機能を使って撮影した星の写真は、ライブコンポジットで撮影時にはホワイトバランスなどの設定が変更できなかったので、RAW画像も撮影しておき、RAW現像時に色味を調整しています。この「OM Workspace」でRAW現像時にできることを理解しておき、撮影時にシーンモードやオートモードでできることと組み合わせると「TG-7」の表現力は飛躍的に広がります。

コンパクトデジタルカメラだから撮影時の制限が多すぎると考えるのではなく、ソフトのRAW現像との組み合わせで表現の幅を広げていくことが「TG-7」の使いこなしとしては非常に有用です。

下の画像はライブコンポジット機能で撮影したそのままの写真(左)と、ライブコンポジットで撮影したRAW画像を「OM Workspace」で露出とホワイトバランスだけを調整してJPEG画像として現像した写真(右)です。かなり印象が異なります。

【ライブコンポジット機能で撮影したそのままの写真】
Tough TG-7
25mm相当*/15秒/F2.0/ISO 400/±0.0EV/ライブコンポジット(56コマ)

【OM Workspaceで露出とホワイトバランスだけを調整した写真】
Tough TG-7
25mm相当*/15秒/F2.0/ISO 400/±0.0EV/ライブコンポジット(56コマ)

マクロレンズをはるかに超えるマクロ撮影可能にする「TG-7」

木の幹にとまっていたやや大きめの虫を「顕微鏡モード」で撮影した1枚。一般的なマクロレンズでもここまでのアップには撮影できません。大迫力です。

Tough TG-7
100mm相当*/1/15秒/F4.9/ISO 1600/±0.0EV/WB:オート

子供にも人気の「TG-7」のマクロモード

プロカメラマンやハイアマチュアのなかにはマクロレンズの代わりにカメラバッグにTGシリーズを入れているという方もいるくらいTGシリーズのマクロシステムは強力です。

どのくらい強力かといえば、光学ズームとデジタルテレコンを使用すると撮影倍率は28倍*になります。これがどのくらいすごいかといえば、一般的なレンズ交換式のカメラでマクロ撮影用のマクロレンズは約36×24mmの範囲を画面いっぱいに撮影することができ等倍(1倍)マクロと呼ばれます。「TG-7」は一般的なマクロレンズの28倍*アップで撮影できる性能を持っているのです。圧倒的なマクロ性能といえるでしょう。

驚異的なマクロ撮影性能ですが使い方は簡単。モードダイヤルを「顕微鏡」に合わせて、4つのマクロモード「顕微鏡」「顕微鏡コントロール」「深度合成」「フォーカスBKT」から好きなモードを選ぶだけです。筆者はもっとも一般的な「顕微鏡モード」を選択することが多いのですが、レンズのズームも使用できてとても使いやすくなっています。

「TG-7」でのマクロ撮影を筆者が気に入っている最大の理由は3歳の息子に写真を褒めてもらえるからです。3歳の息子は「恐竜」「クルマ」「動物」そして「昆虫」が大好き。筆者はソロキャンプや出先などで昆虫をみつけると「TG-7」でできるだけアップで撮影しておきます。これをカメラの背面液晶やパソコンのモニターなどで息子に見せると「うわぁー」などと歓声を上げて喜んでくれるわけです。とてもうれしい。残念ながら昆虫以外の写真で褒められたことはありません。

「TG-7」の「顕微鏡」モードで撮影したコガネムシの頭部。好みの問題もありますが、息子に褒められたいので、普段でも昆虫をみつけると撮影しています。

Tough TG-7
100mm相当*/1/13秒/F4.9/ISO 1600/+0.3EV/WB:オート

まとめ:タフで多機能な「TG-7」はアウトドアでも気を使わない頼りになる相棒

アウトドアやキャンプでは、カメラやスマートフォンに気を使うのがイヤで、写真の撮影を避けてしまうことがありますが「TG-7」ならそんな心配もありません。

なくしたり、壊したりというリスクを考えると、レンズ交換式の一眼カメラどころか、スマートフォンでもあまり積極的に撮影がしたいとは思えないアウトドアやキャンプの現場。それがよりプライベートで自分ひとりだけのソロキャンプともなれば、筆者などは「写真はいいか……」となってしまうこともよくあります。

しかし、水濡れや落下で壊れる心配はほとんどなく、プログラムオートやシーンモードでRAW撮影しておけば、気に入った写真は後からソフトのRAW現像で作品に仕上げることができる「TG-7」。またスマートフォンにカギと財布+アウトドアアイテムと、入れておくポケットの数も不足気味ですが、耐荷重が100kgfの「TG-7」なら尻ポケットに入れてラフに扱っても問題ないので、ソロキャンプのお供にも最適です。また、電源オンから起動までのスピードが早いのも使っていて、とても気持ちがいい。

筆者の場合は、これにプラスして「TG-7」の顕微鏡モードといった驚異的なマクロ機能によってアウトドアフィールドで出会った昆虫を撮影しておけば息子に褒められるといったアドバンテージもあります。撮影した昆虫の写真は「LOG」をオンにしておけば、フィールドセンサーシステムで位置や気温、標高、方位といったデータまで記録されるので、とても便利です。

画素数がいくつ、連写枚数が何枚といった性能ではなく、防水であったり、耐衝撃であったり、マクロ撮影といったその機能から選んだ「TG-7」はアウトドアやキャンプで、あえてコンパクトデジタルカメラを持ち歩いて撮影しようと思わせてくれる希有なカメラです。気を使わなくてよい相棒として、とてもおすすめです。

*35mm判換算値

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圧倒的なタフ性能やマクロシステム、さらには多彩な水中撮影機能を備えたTough TG-7であれば、険しい登山の中でも、深い海の中でも、あらゆるアウトドアシーンを切り取ることができます。