Xu Jia(ペンネーム:春卷)

著名なコンシューマーエレクトロニクスサイトの編集者であり、デジタルイメージング機器評価のエキスパート。雑誌『Friends of Photography』主宰、2005年には中国で最も重要な写真家に選出される。以前は『PC Home』デジタル版の編集長を務め、現在はイメージング製品の評価や写真教室のための個人スタジオを設営。氏のブログは一日約7000名に閲覧され、総訪問者数は1600万人を超えている。

上海のような大都市で暮らしている私は、子どもの頃の懐かしい田園風景、または自然あふれる田舎生活に興味を持っています。都市の風景を撮影した後、上海から約500キロ離れた江西省にある「婺源竹藪嶺」という村に、「秋晒し」と呼ばれる風景を撮りに行きました。この村の人々は、半年間苦労して収穫した農作物、唐辛子、トウモロコシなどを竹製の丸い籠に入れて、秋晴れの太陽に晒します。暖かい日光で農作物の水分を蒸発させると、作物の保存期間が長くなります。

一軒一軒の農家の窓に設置された木製の竿に置かれた、たくさんの丸い籠は、真っ赤または鮮やかなオレンジ色です。その風景を撮影するには、長い山道を登るほか、十分に高い場所を確保する必要があるため、コンパクトで持ち運びしやすく、高画質を兼ね備えているシステムが必要になります。そこで、OM-D E-M1 Mark IIと新レンズM.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PROとの組み合わせが最高のパートナーとなったわけです。移動も操作も簡単で便利。その上、レンズも高解像および豊かな表現力を持ち、澄んだ青空の下、美しい「秋晒し」の風景を写すことができました。

一方、暗い室内でも17mm F1.2 PROを使ってポートレートを撮影してみました。F1.2の開放では、補助照明を利用せず、普通の室内照明だけで、十分鮮明で美しいポートレート写真を撮ることができ、中央から周辺まで高解像で、被写体の肌と室内の背景はディテールまで表現できました。

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