名古屋在住のフォトグラファー。APA(公益社団法人日本広告写真家協会)正会員。 合成やCGを使わず、実写で作品を制作することをポリシーとしている。心の闇、人間社会の闇を切り取り、独自の世界観によるオリジナルストーリーを写真で表現している。また、独自の理論で編み出した「どんな女性でも美しく撮る法則」は、日本の写真家やヘアメイクアーティストから支持されている。
今回は“From Japan, to the world”をテーマに作品創りをしました。
作品の中に日本的な情緒、日本的なアイテムを加え、和の心を取り入れながらも海外との融合を図った作品を目指したのです。京都の寺社を中心に下見を行い、数々の場所で撮影をしました。寺社に無理を言い、早朝から石段に並ぶ燈籠に灯りを点してもらいました。石段に高いヒールを履いたモデルを立たせ、撮影をしました。そのモデルは傘を持ちながら微動だにしないのですが、その傘にはフラッシュを仕込んでいます。この時期の京都は非常に暑いので、このようなシーンでの撮影は非常に過酷です。しかし、M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PROとOM-D E-M1 Mark IIは、期待通りのパフォーマンスを発揮してくれました。
また、衣装にも強いこだわりを持ちました。衣装は全て今回の作品用に製作したオリジナル衣装を使っています。M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PROの描写力を生かすために、着物の柄はプリントではなく、実際に刺繍で立体感のあるものを選んでいます。ボケの量だけではなく、ボケの質にまでこだわったこの大口径レンズでそこまで表現できるのかチャレンジしてみたかったのです。実際に、このレンズはその質感を余すことなく表現できており、自分としても納得のいく作品を創ることができました。また、水を使った撮影は、OM-D E-M1 Mark IIとの組み合わせにより、通常ではできないような非現実的な世界観を作ることができています。