大口径凹レンズを両面非球面レンズにすることで、遠方から最至近までのあらゆる撮影距離でディストーション(歪曲収差)を補正することができます。
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0では、第2レンズとして、大口径両面非球面凹レンズを採用することにより、7~14mmの全ての焦点域において、遠方から最至近25cmまでの撮影距離で、ディストーション(歪曲収差)のほぼ完璧な補正を実現しています。
このようなディストーション補正を実現するためには、レンズの両面を非球面にすることが絶対に不可欠でした。レンズ両面を非球面にするためには、研磨ではなく、成形加工による生産が必要になります。レンズ径50mmを超える大口径レンズの場合、成形後の冷却時におこる収縮により、ガラスが割れやすくなる点や、大口径で、凹面が深く、レンズ外周部の接線角度が大きい非球面レンズの場合には、精度の測定自体が困難となり、面精度を確保することが難しくなる-という課題がありました。
そこで、オリンパスでは今回、
-上記3点の開発により、カメラ用では最大級(レンズ径50mm超)の両面非球面凹レンズの量産化に成功しています。