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せっかくのシャッターチャンスを逃さずに撮影するためには、入念な準備が欠かせません。焦らず落ち着いて撮影できるよう、前日までに確認しておきたいことをご紹介します。
屋外で長時間にわたって行われる運動会で気をつけておきたいのが、カメラのバッテリー切れです。前日にバッテリーを充電しておくことはもちろんですが、心配であれば予備バッテリーも用意しておきましょう。
予備バッテリーがなくても、カメラによってはモバイルバッテリーから充電できる機種もあります。競技の合間や休憩時間に充電できるよう、モバイルバッテリーを準備しておくのもおすすめです。
撮影した写真を保存しておくSDカードの空き容量を確認するのも忘れずに。もし容量が足りないようであれば、パソコンやスマホなどにデータを移動させて十分な空き容量を確保しておくか、予備のSDカードを何枚か持っておくと安心です。
離れたところから躍動感のある写真を撮影するのには、望遠ズームレンズが活躍します。
遠くのものを大きく写すことができるレンズなので、遠くの客席や人垣越しからぐっと寄って、子供のいきいきとした表情を撮影しましょう。
子供の活躍を逃さず写すためには、撮影する位置やアングルが重要です。会場のレイアウトによってはポジションの確保が難しいこともありますが、望遠ズームレンズや背面モニターのチルト機能などを活用しながら工夫してみましょう。
また、あらかじめ子供が出場する種目やそのときのポジションを聞いておくのもおすすめです。どのコースやポジションに並んで競技をするのかあらかじめ確認しておけば、慌てて撮影位置を決める必要がなくなります。
デジタル一眼カメラには、撮影シーンに応じて個別の設定があります。運動会のような動きのある被写体を撮影する場面では、SCN(シーン)モードのなかの「スポーツ」に設定しておきましょう。
かけっこでテープを切った瞬間の嬉しそうな顔や、玉入れで大きく振りかぶる一生懸命な姿、そんな一瞬一瞬変わる表情や動きをとらえるのは至難の技。SCN(シーン)モードの「スポーツ」を選択すると自動的に連写に設定され、シャッターを押している間は1秒間に何枚も撮影してくれるため、後からベストな1枚を選んで残すことができます。
デジタル一眼カメラで撮影する場合、高度な設定が必要とされるのではないかと思われがちですが、実際はスポーツ専用モードのようにシーンに特化した機能があり、カメラが自動で設定してくれるのです。
運動会といってもたくさんの種目があり、撮影のポイントはさまざま。種目によって、写真のアングルや構図のバリエーションを増やす工夫をすると、写真を見返すのが楽しくなります。今回は運動会のなかでも代表的な種目を3つピックアップし、撮影テクニックをご説明します。
徒競走を撮影するときに重要なのが、撮影するポジションです。定番の撮影ポイントは、ゴールまたはコーナー付近の2ヶ所。それぞれのポジションで写真の印象が大きく変わってきます。
もっとも盛り上がるゴールの瞬間を収める場合は、できるだけ正面から写るようにするとインパクトのある写真になります。連写機能を使うとゴールの瞬間もかんたんに収めることができます。
走っている最中の躍動感を印象付けるのであれば、コーナー付近からローアングルで撮影するのがおすすめです。序盤のコーナーのほうが体力に余裕があり、いきいきとした子供の表情を収められるはずです。
ダンスを撮影するときのポイントは、子供にしっかりピントを合わせること。
細かなからだの動きやポジションの移動があったり、周りにたくさんの子供がいたりと、狙ってピントを合わせるのがほかよりも難しい種目です。あらかじめ踊る場所を聞いたり、いっしょに練習したりして、動きを確認しておきましょう。
また、背面モニターをタッチした場所にピントを合わしたりシャッターを切る機能を搭載したカメラなら、狙ったところにすぐピントが合い、そのまま撮影できるのでおすすめです。
障害物競走では、障害物の近くにポジションを構えるのがおすすめです。難しい障害物を前に苦戦する一生懸命な様子や、躍動感たっぷりの楽しそうな様子を、逃さず写すことができます。
また子供の表情ばかりを撮ってしまいがちですが、いろいろな障害物が配置されたにぎやかな様子を捉えるためにも、全身や障害物が写るように引きの写真も意識して撮影しておくとよいでしょう。さらに連写機能を使って撮影すれば、ジャンプの決定的瞬間もバッチリです。
画面上のねらったところにタッチするだけで、素早くピントを合わせて、写真が撮れるタッチAFシャッター。奥行のあるシーンではボケをいかした写真もかんたんです。
1秒間に15コマも撮れる高速連写。撮影したなかからお気に入りの1枚を選ぶことで、すばやい動きや一瞬の表情も逃さず写真に収めることができます。
上下に向きを変えられるチルト式の背面モニター。下向きに180度開くと自動的に自分撮りモードになります。色々なアングルでも無理のない体勢で撮影できます。