Volume 7 ダイエットの必要性 メディアが及ぼす影響 アン:私がはっきりと覚えている問題が2つあって、私が高校生だったころ、高校生の女子って往々にして、ダイエットしてどんどんやせたいとか、そういったものに影響を受けやすいと思うの。そう、その2つの問題というのは、拒食症と、それから過食症ね。 マイケル:そうだね。 アン:両方とも摂食障害ね。拒食症の方は目で見てわかるの。ここでもまた興味深いのは、その人の自己イメージがあまりにも実際の外見と違うために、本人は、やせ過ぎてしまってもそうとは気付かない、ということだったわ。最近聞いたんだけど、ファッションショーだったか雑誌だったか、そうしたやせたモデルを使わないようにしているところがあるんですって。そういう女性をモデルとして起用すると、若い女性、あるいはあらゆる女性が、まねする危険があるから、という理由で。 マイケル:そうだよ、それにこういう事例もあったよね。ファッションの新作発表で、(ファッション)ショーだったと思うけど、どの国でかは忘れたけど、大きなファッションイベントがあって、極端にやせたモデル(を起用するの)を、実際に禁止にしたんだ。 アン:そうだったわね。スペインじゃないかしら。それともヨーロッパのほかの国かな。 マイケル:多分、マドリッドかどこかだったよね。 アン:そうね。そんなわけで、願わくは、やっぱり、みんなが食品ピラミッドに従って食べて、砂糖の取り過ぎに気を付けて、果物と野菜をたくさん食べるようにする、といった食事の意味でダイエットを考えるといいわね─健康的な食生活を送るという意味のダイエットを。 マイケル:減量しようとするダイエットではなくね……だって、(本として)手に入るダイエットって、(その本を)読んでみると、すごく変なものもあるよ。 アン:独特なのよね、ハハハ。あなたはダイエットしたことある? マイケル:いや、実をいうとないんだ。食べることがあまりにも好きだから。 アン:ハハハ。そうね、私も同じことだわ。どんなダイエットにしろ、それが理由で始められないのかも。ハハハ。 マイケル:全くそのとおり。そうなんだよね。 アン:まあそんなところで、アイスクリームサンデーを食べに行こうかしらね。 マイケル:僕、自分のおなかを見下ろしてみたら、あんまり行くべきじゃないかなあ、と思ってるんだ。家に帰って、ソファに座って、テレビでありとあらゆるエクササイズやダイエットのマシンのコマーシャルを見るよ。 アン:それで、運動した気分になるというわけね。 マイケル:それで運動した気分になるというわけ。 アン:ハハハ。わかったわ、じゃあそんなところで、今月は終わりにしましょう。皆さんとご一緒できてうれしかったです。次回を楽しみにしています。 マイケル:本当に。お元気で。さようなら。 アン:さようなら。 (訳:鈴木香織)