Volume 7 ダイエットの必要性 ダイエットとフィットネス アン・スレーター:皆さんこんにちは。今月号のCultural Crossroads へようこそ。この11月号でまたご一緒できてとてもうれしいです。アンです。 マイケル・リース:そしてマイクです。 アン:今日、今月おしゃべりする話題は、常に関心をそそる、ハハハ、そして人気のある話題なんじゃないかしら。ダイエットとフィットネスです。 マイケル:そうだね。 アン:ええ。大きな、とても大きな話題ね。マイケル、イングランドでは、ダイエットは、もちろん、どこに行っても普及していて、人気があると思うけど、フィットネスは多分、アメリカほどではないのかしら? マイケル:そうだね……アメリカほどじゃないと思うよ。アメリカ人は、本当にフィットネスとスポーツに、ほとんど取りつかれてるみたいだよね。イギリス人は四六時中スポーツのことは頭の中にあるけど、僕らのスポーツは肘掛けいすで楽しむものなんだ。 アン:観戦するってことね、ハハハ。 マイケル:実際にプレーするより、観戦する方が多いんだよ。僕はスポーツに熱中したことはないなあ。今もそうじゃないし。僕は世界で、最も怠け者の、とまでは言わないけど、スポーツ嫌いなことは確かだね。ダイエットと運動は僕の手には負えなくてね、ハハハ。じっくり考えたことのないテーマなんだよ。 アン:そうね、面白いのは、これには男女の違いという要素もあると思うのよ。 マイケル:その、正直に言うと、イギリス、それからアメリカでは多分もう少し顕著だと思うけど、肥満が問題になっていて、この二つの国では太り過ぎが、非常によく見られる問題だよね。だからダイエットへのこの執着は、ある程度はわかるんだ。 だけど興味深いのは、日本でもみんなダイエットにすごく執着してるということなんだよね。それでいてたいていの場合、みんな、明らかにダイエットの必要がないように思えるんだ。なのに、どうしてこんな執着があるんだろうね? アン:そうね、いい質問ね。当然、たくさんの人、たくさんの研究者が、時間と労力をたくさん費やしてその理由を明らかにしようとしているわね。多分、一つには自己イメージと関係していて、自分が持つ自分のイメージが、実際の自分の外見と合っていないんじゃないかしら。だから、たとえやせていても、自分ではやせていると思っていないのよ。 マイケル:なるほど。 アン:だからもっとやせなきゃいけない、ダイエットしなきゃいけない、とかいうふうに感じるのね。大きな要因の一つはメディアなんだと思うわ。コマーシャルであれ、雑誌であれ。多くの女性誌を見ると、モデルの多くが、ご存じのとおり、棒のようにやせていているでしょう。 マイケル:みんなそれを見て「そうか、これが普通なんだ。自分はこうならなくちゃいけないんだ」と思うんだね。 (訳:鈴木香織)