Volume 23 素晴らしい旅を! 居心地のよい場所から外に出よう マイケル:それなのに意外にも、日本では大多数の人が中国と韓国に旅行するよね。すごく近いからなのかな? アン:近さと、何らかの関係があるはずだとは思うけど。 マイケル:でも多くの日本人が、もう一歩を踏み出すこと、それと旅行に対してもうちょっと大胆になることに、少し臆病になっているように思えるなあ。 アン:でも私の理解では、新しいタイプの旅行があって、その人気がちょっと高まっているのよ、もっと長い期間、出掛けるタイプの旅行が。例えば、日本人の旅行者というと、お決まりのイメージの一つが、とにかくものすごく急いで回る様子だったでしょう? つまり…… マイケル:うん。 アン:……ヨーロッパの各地で半日ずつ過ごして、1週間で帰国する、という感じ。でも今は、いわゆる「ロングステイ(長期滞在)」をする人が増えているのよね。旅行に行く先で、(そういう人たちは)アーティストだったり、科学者だったり、それか、あなたがそうだったようにホームステイをしている人たちかもしれないけど、もっとそこの文化に深く浸るの。 マイケル:そうだね、そう。でも、うん、考え方が少し変わり始めていて、みんなが、こう思い始めているのはいいことだね。「そうだ、もっと長い休みを取っていいんだ。世界をもっと見てみたい。ほかの文化を見てみたい。何が起きているのか知りたい」ってね。素晴らしいことだと思うよ。 アン:ええ、私もそう思うわ。それに(環境保全につなげようとする)エコツーリズムもあるでしょう? マイケル:確かに! アン:もし、観光客であることと、旅行者であることの違いを考えるなら、多分たくさんの人が(観光ではなく)こうした旅行をする傾向が強まっているわ。つまり土地にどっぷり漬かってその土地を知るようになって、ただそこを見るだけじゃなくて、最近よく言うように、国際社会の一部として、どんな形でそこに関われるか確かめる、という意味でね。 マイケル:そうだね、うん。ハハハ。 アン:ハハハ。そうでしょ。 マイケル:そんなコメントが出たところで、旅行について思いをはせながら、リスナーの皆さんが今年、素晴らしい夏休みを過ごせることを願っています。そしてもし、まだ計画を立てていないなら、いいですか、もう少し大胆なことに挑戦してみてください、ね? アン:そうね! 外に出て何か新しいものに挑戦したり、新しい場所に行ったり、自分の居心地のいい場所から飛び出してみたりしてください。 マイケル:そう、それはいつだっていいアドバイスだね…… アン:よく言うようにね。 マイケル:……そのとおり。 アン:どんな旅行をされるにしても、幸運を祈っています。 マイケル:そうですね! いや、あのさ。旅行代理店に行ってどんなものがあるか、見てこようかな。 アン:あら、いいわね。お元気で! マイケル:それでは、さようなら。 アン:さようなら。 (訳:鈴木香織)