Volume 23 素晴らしい旅を! 旅の喜び マイケル・リース:皆さんこんにちは、Cultural Crossroadsの6月号へようこそ。マイクと…… アン・スレーター:……アンです。 マイケル:さてと、6月だね! もう、だんだんと夏に近づいてきたから、もうすぐ休暇シーズンだなと思って。 アン:あら、それは楽しい考えね。 マイケル:うん。 アン:ハハハ、ええ。 マイケル:だから今日は、旅行について話そう。素晴らしいテーマだね─僕の大好きなテーマの一つなんだ。もう答えはわかっているけど─旅行は好き? アン:好きよ。 マイケル:好きじゃない人なんているのかな? アン:私は好き。でも中には─実は好きじゃない人もいると思うわ。そういう人は、ただ自分の家から離れないでいる方が好きなのよね、でも…… マイケル:ああ、僕は、うん、そのとおりだね、聞いたことあるよ。 アン:でしょう? ええ。 マイケル:その、例えば、アメリカには、自分の住んでいる州どころか、郡さえ出たことがない人がいるって聞くよ。 アン:そうね。 マイケル:それって本当? アン:ええ、本当だと思うわ。特に(行くのが)難しそうだったり、(情勢などが)危険そうだったりする国となると…… マイケル:うん。 アン:……ある意味でね、それか─。だけどもちろん、ひと度、現地に行って旅をすれば、自分にもできる、ってわかるんだけど、思うに、多分、イメージとしては…… マイケル:そうだね。 アン:……そんな感じなのかもしれないわ。 マイケル:それはとっても残念だな、だって、旅行は誰もが無理にでも行くべきものだと思うんだ! きっと、たくさんのことに対して視野を広げてくれると思うから。 アン:あなたがした、初めての大きな旅行は何だった? 例えば、何歳の時に、どこに行った? マイケル:そうだな、10歳ごろだったと思うけど、フランスに行ったんだ。それって、今では、大したことないんだけどね! ただ…… アン:ハハハ、それって…… マイケル:……イギリス海峡を越えるだけだからね。 今ならトンネルを通って行けちゃう。でも当時は、もちろん、みんなそんなに遠くまで旅をしなかったんだ。たいていの人がイギリス国内で休暇を過ごしていた。もしかするとスペインには出掛けてたかな。だから僕にとって、フランスに行くのは一大イベントだったんだ。初めての海外体験だったし、うん、すごく良かったね、何もかもが全然違ってたから。においが違う、音も違う、環境も、僕が住む所とは違ってた。イングランドの僕の出身地はすごく平らな所で─とにかく農地ばかりが広がっていて。でもフランスで僕が行った所は山ばかりだった。 アン:フランスのどこだったの? マイケル:北の、ベルギーとの国境近くだった。町の名前はルヴァン、たしか、そういう名前だったと思うな。とにかく、周りのものすべてが魅力的で、その経験で僕は旅行が大好きになったんだ。 アン:すてきね。それにヨーロッパにいるってこともいいわよね、とっても気軽でしょう? マイケル:そうだね。 アン:……ヨーロッパのほかの国々に旅行するのがね。それから最近では、旅が大きく変わったと思うわ。2カ月前に(4月号で)ソーシャルメディアや、他人とどうつながるか、といったことについて話したわよね。そういった意味で、旅行は面白いわ。言うまでもないけど、インターネットを使うことで、旅行を計画するのがずっと楽になった、ってつくづく思うの。 例えば、家族旅行を計画しているときに、(調べたいことの答えが)簡単にわかっちゃうし、つまり、こういう質問ができるもの─例えば、この場所からあの場所へ行くのに一番いい方法はなんですか、どの旅行代理店が一番いいですか、そのチケットは幾らですか─っていうような。昔はガイドブック頼みだったわよね。 マイケル:そうだね。 アン:それ(ガイドブック)でもよかったけど、問題なのは、出版されるまでに、よく、情報がちょっと古くなってることね。そういう情報はどれもすごく変わるから。だからインターネットは、旅行や、情報の手に入りやすさをものすごく変えたと思う。 マイケル:まったくだね。それで、うん、インターネットが僕らの可能性をたくさん広げてくれたのは、確かだと思うな。 (訳:鈴木香織)