Volume 22 お酒の楽しみ方 日本流のお酒の飲み方 アン:じゃあ、日本ではどうかしら、もちろん、お酒を飲むのは、日本でもすごく一般的よね─あなたが日本に来た時に気付いたことって何かしら。お酒を飲むことにまつわる習慣で、目に留まったことは? そういった感じのことで。 マイケル:到着した1日目、まず、その日の夜に、最初にしたのは居酒屋に行くことで、とにかくものすごく面白い経験だった。イギリスでは経験したことのないものだったから─日本にある、日本式のお酒を飲む施設はね。まず最初に印象的だったのは、食べ物が、居酒屋で飲むってことと、とっても密接に結び付いている、ということだったと思うな。それに比べて、イングランドのパブでは、最近では事情が変わったからそうでもないけど、僕がイングランドに住んでいたころは、明らかに、パブはお酒を飲むための場所だった。食べ物は二の次にすぎなくて、おまけだったんだ。食べ物に関しては、これといって目を見張るようなものは何もなかった。だけど日本では、お酒を飲むことと食べることは、切っても切れない関係なんだね。それと日本でお酒を飲むときは、分かち合いっていう側面もあるよね。ボトルが出されると、各自が自分の小さなグラスを持って、一人がみんなにビールを注ぐ─これは、イギリスではまずない光景だよ。 アン:ええ、そうよね、私が日本に初めて来た時に驚いたことの一つも、自分で自分のグラスについではいけない、ということ。ハハハ。 マイケル:そうそう。でもイングランドにも、もちろん、独自の交流の形があって、順に回る仕組みなんだけど─実は前にも話したことがあったかもしれないね─グループの中の一人が全員分の飲み物の代金を支払う、っていう仕組み。それで次の飲み物のときは、次の人が全員分の代金を支払う。これ、アメリカにもある? アン:あるわよ。考えてたんだけど、それって日本では見ないわよね? マイケル:うん、一度も見たことないね。 アン:そうよね、面白いわ。さてと。では、今月も聞いてくださって、どうもありがとうございました。次回もご一緒できることを、楽しみにしています。 マイケル:では、お元気で。またお会いしましょう。さようなら。 (訳:鈴木香織)