Volume 21 人とのつながり 人と関係を結ぶ マイケル・リース:皆さんこんにちは、Cultural Crossroadsの4月号へようこそ。やあ、アン! アン・スレーター:こんにちは、マイケル…… マイケル:今日の調子はどう? アン:……またあなたと一緒で、すごくうれしいわ。 マイケル:僕も!  アン:ええ。 マイケル:今日のトピックは、人と出会ったり知り合ったりすること、つまり、人とつながることについてだよ。 アン:そうね、みんなどうやって人と友達になったり、新しい関係を築いたりしているのかしら? もちろん、この方面には文化の違いがたくさんあるけれど。マイケル、あなたが気付いたことは何? マイケル:うーん、ハハハ、それを聞いてくれて、本当にありがたいね! ええと、確かに、日本の人たちは、初めての人に話し掛けることに対して、(ほかの国の人たちより)ずっと遠慮がちだね。知らない人と会話を始めるのに、明らかに、すごく消極的だ。それに対して確実に言えるのは、アメリカでは、それとたぶん、イギリスではそこまでじゃないかもしれないけど、全然知らない人に近づいていくことについて、まったくちゅうちょしないと思うな。例えば、パーティーのような場で自己紹介するときだったらね。ほら、「やあ、私は○○です」のような感じで。でも日本では、そういうふうにしているのはあまり見掛けないな。 アン:ええ、私も見掛けないわ。確かに、それが大きな違いの一つだと思う。それと、ほら、日本では確かに、より形式にこだわるところがあって、実際、誰かに近づくなら、ある種の自己紹介みたいなものをしなくちゃならない、というふうに感じているんじゃないかな。それか、儀礼的に「初めまして」と言うとか、そういった感じのことをね。 でも、アメリカでは、そういうことはあまりしないわ。つまり、「あら、あなたが着てる上着、すてきね」とか、「ああ、本当に今日は寒いわ」みたいに言う感じね、でしょ? あるいは「まったく、この飲み物はひどいですね」とか、その場の状況がどんなものであれ、それに合うようなこと(を言うの)。 そして何分か話をして、会話がうまくいっている感じがしたら、「あ、ところで私はアンよ」と言って、その後に自己紹介をするかしら。でも(日本に比べると)ずっと打ち解けた感じよ。 マイケル:そうだね。 アン:ええ。それからこういった(人と知り合うという)もろもろの状況の中で、もう一つ、面白い要素だと思うのは─ソーシャルメディアの登場で─(ソーシャルメディアが)人のつながり方をどう変えたか、ということ。今では時々、Facebookとか、そういったものを通して、そうしたものがなかったら知り合わなかったはずの人と、たくさん知り合えるもの。 マイケル:そうだね。 アン:でしょう? ハハハ、そうなのよ。 マイケル:今日のトピック全体において、ソーシャルメディアが新しい巨大な広がりをもたらしたのは確かだね。 (訳:鈴木香織)