Volume15 さまざまな言語 言葉を学ぶということ アン・スレーター:皆さんこんにちは、Cultural Crossroads 9月号へようこそ。アンです。 マイケル・リース:マイクです。 アン:また皆さんとご一緒できてとてもうれしいです。今月は言葉、外国語について、そしてそれらを学ぶことや、そのほかのポイントについてもおしゃべりします。マイケル、あなたはどう? 英語のほかに、どんな言葉を勉強してきた? マイケル:(でたらめを話す) アン:すごーい。 マイケル:これは、実は単なる僕のでっちあげ。話せるわけじゃないよ。 アン:そんな言葉、知らないわね、ハハハ。 マイケル:本当のところ、英語とちょっとばかりの日本語は別として、ほかのどの言語も話さないんだ。言うのは恥ずかしいけど、外国語をちゃんと理解できるようになったことって一度もないんだよ。 アン:ところで、イングランドではどんなシステムになっているの? 例えば子どものころ、学生が何か特定の言語を勉強するのは必修だった? それは何歳から? マイケル:うん、必修だよ。正直に言うと、何歳からだったか覚えていないんだけど、フランス語を第二言語として勉強するのが必修だったな。あとドイツ語とスペイン語も。 アン:必修だったのね。 マイケル:(すべてが)必修ではないけど、語学の科目で、たいてい、そういった言語が選べたんだ、高校で。いや中学でも、実際にはあったな、本当のところ。うん。だから僕はフランス語を選んで、ドイツ語も2年間勉強した。君は? アン:ええと、そうね、あなたと同じように、フランス語を勉強し始めたのを覚えてるわ、あれは6年生のころだったと思う。ということは11歳前後かしらね? ええ。 マイケル:僕たちが始めたのと、だいたい同じ年頃だと思うよ。 アン:そうね、当時、カリキュラムがあって、6年生から高校を卒業するまで、ずっと勉強したわ。それからスペイン語も勉強したわね─これは大学で始めたの。 マイケル:外国語の話をしているけど、もちろん、言葉は必ずしも外国のものでなくてもいいよね。例えば、イギリスには、実は5つの言葉があるんだ。 アン:まあ。どんな言葉があるの? マイケル:そうだな、もちろん英語が第一言語だよ。憲法でイギリスの第一言語、と定められているわけではないけどね。そういう法定言語はないから。でも英語があって、それからウェールズのウェールズ語、スコットランドのスコットランド・ゲール語がある。それからコーンウォール語、これはコーンウォールの言葉だけど、イギリスの底(南端)の西側に突き出た、まさに先っぽの地域の言葉。それからアイルランド語と、北アイルランドのアルスター・スコットランド語もある。だから、イングランドではなく、イギリスでは、本当にいろんな言葉が入り交じっているんだ。 アン:すごいわね。すごく面白い。英語以外のそれらの言葉のどれかで、何か単語の例を挙げてみてくれる? ハハハ。 マイケル:ハハハ。僕を困らせてくれてありがとう。いいよ。そうだなあ、僕の父は実は、ウェールズ人で、だから僕の名前がこうなんだ─「Rhys」はウェールズの名前なんだよ。父はあまりウェールズ語は話さなかったし、ウェールズ語の訛りもほとんど抜けてたな。でも一つだけ英語の発音で言えない単語があって、それが「tooth」(歯)なんだ。いつも「tuth」って言ってたよ。 アン:まあ、そうなのね。 マイケル:毎晩、父が言うんだ、確か、「ヌスタ」って。ウェールズ語で、お休みっていう意味だと思うんだけど。 アン:そう。 マイケル:それが一つ覚えてることかな。そんな感じで、もしウェールズに行ったら、道路標識がみんな、英語とウェールズ語なんだ。両方の言語で表示されているんだよ。 アン:それはすごく面白いわね。 (訳:鈴木香織)