Volume 14 東京の電車って快適! 日本での電車の移動 マイケル・リース:皆さん、こんにちは。Cultural Crossroadsの8月号へようこそ。マイクです。 アン・スレーター:アンです。 マイケル:今日は聞いてくださってありがとう。今日は交通機関について話します。それで、アン、電車にはよく乗る? アン:ええ、よく乗るわ。電車やバスによく乗るし、そうでなければ自転車に乗るか、歩くかね。実は、東京では車の運転はしないの。あなたはどう? マイケル:僕は運転するよ。多分、1週間に2、3回、運転するかな。でも、たいていは電車に乗るね。電車はすごいよ。便利だし、時間に正確だし、本数は多いし。それに、比較的安いよね。 アン:そうね、よくできたシステムだわ。素晴らしいシステムよ。いつも感心しちゃうの。ほかの都市に行くと、東京の交通システムがどんなに便利か、すごく遠い所でも、どんなに早く、短時間で行けるか、普段以上に強く感じるわ。 マイケル:そのとおり。ロンドンと比べたらね─ロンドンは大好きだし、ロンドンの地下鉄のシステムにはとても愛着があるよ。でも、何しろ古い。世界で一番古い地下鉄だからね。汚いし、当てにならないし、それに狭苦しい。 アン:当てにならないというのは、電車が遅れるということ? それとも…… マイケル:電車が……その、実際に運行していないことがよくある、という意味で信頼できないんだ。 アン:あら。 マイケル:ほぼ毎日、運休の路線がある、と言っていい。その理由は、たいていは、路線のどこかで起こる信号機の故障なんだけど。 アン:そうなのね。 マイケル:でも慣れちゃうんだ。ロンドンの生活の一部にすぎないってね。だから、ある意味で魅力の一部ともいえるんだけど、東京の、きれいで広々としてて素晴らしい電車と比べてしまうと、かなわないよ。 アン:私も、いつも東京の電車はなんて快適なんだろうって感心しているのよ。例えば冬は、とても心地よく暖房が効いてるでしょう。 マイケル:そうだね。 アン:とっても快適で、寒いプラットホームに降りるのが嫌になるぐらい。夏は日よけが下りて、冷房もちゃんと効いてるから、涼しくて落ち着けるわ。そんなふうに、本当にものすごく快適なのよね。 マイケル:まったくそのとおり。実はおかしなことに、ロンドンの地下鉄にはエアコンが付いていないんだ。 アン:まあ。 マイケル:実際には、今年からエアコンを設置し始める予定だと思ったな。地下鉄が開通してから100年以上、(100年と)30年かな、それぐらいたっているのにね。 アン:じゃあ、東京の電車で嫌いなことって何かある? マイケル:そうだな、正直に言うと、あるんだ……時々、電車に乗っている何人かのマナーに、ちょっといらいらすることがあるかな。 アン:そう。 マイケル:乗車すると、立ち止まる人が多いよね。 アン:乗るとすぐにね、ハハハ。 マイケル:乗車するとすぐに、後ろにどれだけ人がいようと、乗ったらすぐに立ち止まるんだ。だから、隙間に割り込むようにして、中に進んで行かないといけなくなる。それがちょっといらいらするんだ。 アン:それから、降りようとしている時に、こっちがまだ降りていないのに急いで乗り込んでくる人も嫌だな、と思うわ。 マイケル:ああ、そうだね。 アン:肘で押し分けて電車を降りないといけないの。 マイケル:確かにそうだ、それもあったね。 (訳:鈴木香織)