Volume 13 アウトドアの楽しみ 安全かスリルか アン:私たちはよくバックパックを背負って旅行をしたわ。シエラネバダ山脈にバックパックを背負って旅行しに出掛けたの。何もかも背中に背負って、何マイルも歩くのよ、たいていの場合はテントなしでね。必要なものと寝袋だけを持って行って、そしてキャンプするの。食べ物をひもで縛ったことを覚えてるわ。袋に入れて、木の枝にぶら下げるの。そうしないと夜に動物が来て、食べ物を盗もうとして、ひょっとして困ったことになるかもしれないから。クマに襲われたくないでしょう……運が良ければアライグマか何かですむけど、クマが来ることもあるのよ。だから、自分たちが寝ている所から少し離れた木に、食べ物をつるしておくの。 マイケル:それでテントはないわけ? 寝袋で寝たんだね。 アン:ないわ、ただ外で、星の下で寝たのよ。きれいなんだけど、でもね、ハハハ。 マイケル:ハハハ、ちょっと危ないね。 アン:ええ、もしクマが出たらね。でも食べ物が、クマを私たちのいる所から引き離してくれたから大丈夫。 マイケル:なるほどね。そうだな、少なくともイングランドには、そういう、大きくて厄介な動物はいないよ。 アン:確かに。 マイケル:イギリスでハイキングするのはいいよ、公共の歩道と乗馬道がたくさんあるからね。乗馬道っていうのは、馬用の公共の小道なんだ。だから乗馬ができる。そして、こういう公共の歩道は国内を東西南北に通っているんだ。だいたい大体22万5000キロメートル相当の…… アン:わあ。 マイケル:……公共の歩道がイギリスにはあるんだ。こういう道は、私有地や農地にもまたがっているんだけど、人々にはそこを通る権利がある。だから小麦畑を歩いて横切ったり、牛や羊に交じったりできる。そんなわけで、イギリスの田舎の気持ちのいい散歩は、帰省した時に僕が楽しむことなんだ。 そのほかには、屋外のスポーツは、そうだな、日曜の午後のクリケットかな。これは人気があったね。イギリスをドライブして回るなら、ありとあらゆる村や小さな町に行くといいよ。たくさんの村や町が、その中心部にクリケット場を持ってるんだ。日曜に行けばいつも試合が見られるよ。ゴルフももちろん、イギリスで人気がある。安くプレーできるし、1ラウンド回るぐらいだったら、たぶん5ポンドぐらいの、公共のゴルフコースがたくさんあるよ。さっき話したハイキングに、乗馬、登山、スコットランドまで行けば小さな山がある。だからそう、特に最近は、屋外の活動は前より人気が高まっていると思うな。 アン:ええ、そうね、屋外での活動をイングランドでするのにいい点は、そうする場所としてのお薦めポイントを挙げるなら、クマが襲ってこない、っていうことね。 マイケル:それは重要なポイントだ。クマなし、危険もなし。だから選べるとしたら、イングランドか…… アン:カリフォルニアか。 マイケル:イングランドに決まりだね。ずっと安全だもん。 アン:でもカリフォルニアはもっとわくわくするわよ。 マイケル:確かに。もっと大きな山があるもんね? アン:それはそうね、でもクマもいるわ。ハハハ。 マイケル:でもクマがね。 アン:さてと、楽しい話が出たところで、次回もご一緒できることを楽しみにしています。聞いてくださってありがとうございました。 マイケル:どうもありがとう。 アン:さようなら。 マイケル:さようなら。 (訳:鈴木香織)