Volume 12 家で楽しむ雨の日 雨の日の過ごし方 マイケル・リース:皆さん、こんにちは。6月号のCultural Crossroadsへようこそ。マイク・リースです。 アン・スレーター:アン・スレーターです。 マイケル:いよいよ梅雨の時期になってきたね…… アン:本当ね。 マイケル:本当に。だから、家の中で時間を過ごす季節だよ。薄ら寒くて嫌な雨の中、外出したい人なんていないもんね。で、思っていたんだよ、雨がザーザー降っている日に家の中にいる時、どんなふうにして過ごすのかなって。 アン:そうね、すごくよくある過ごし方の一つは、もちろん、何かゲームをすることね。 マイケル:そうだね。 アン:例えば、ボードゲームとか。その、あなたが子どもの時、イングランドではどんなボードゲームが人気があった? マイケル:僕が子どもの頃、家族の中で一番人気があったのは、モノポリーだと思うな。 アン:そうだったの。 マイケル:それが、家族でするゲームの中心的なものだったな。ほかのゲームもあったよ。フラストレーションっていう名前のゲームがあって…… アン:なあに、それ? 何となく覚えてるけど。 マイケル:子どもにちょうどいいゲームなんだよ、これといってどんなテクニックもあまり必要じゃないからね。ただ、さいころを振って、ある特定の方法で駒を動かすんだ。つまり、運に任せるゲームなんだ。子どもの時、このゲームが大好きで、実は何カ月か前に、うちの子どもたちと遊ぶために買ったんだけど、今は娘が夢中になってるよ。 最近、ボードゲームをたくさん買ってるんだ、子どもの時に持ってたゲームとか、ほかに新しいのもね。なぜかというと、近頃ではたくさんの子ども、たくさんの人がテレビゲームをすることが多いでしょう。でもそういうゲームは、あんまり家族でできるタイプのゲームじゃないんだ。それで僕が思うに、娘が一人離れてテレビゲームをしてる状態だと、家族として交流しているとは言い難い。だけど、ボードゲームは、家族を集めるすごくいい手段だよ。 アン:そうね、同感だわ。だって、お母さんとお父さんはコンピューターやインターネットに向かっていて、男の子はテレビを見ていて、女の子はゲームボーイか何かをしていて、という状態に、すぐ、なってしまうもの。 マイケル:確かに。 アン:それに、それって残念よね、だって(一緒にゲームをするのは)家族が交流するいい方法だし、それに、子どもたちがゲームをしたり、ゲームのルールに従ったり、交渉したりすることについて学ぶためにも、いい方法だわ。それに、遊んでいる時に交わされる会話って、すごくおかしかったり、面白かったりすることがよくあるでしょ。 マイケル:そうだね。だから一つの家庭に少なくとも2、3種類のボードゲームを持っておいて、家族を集めてそのゲームをするよう、みんなにお薦めするね。 アン:あなたの家族にはチェスとか、そういうゲームをする人は誰かいた? マイケル:チェスは挑戦してみたけど、ああいう戦略的なタイプのゲームとなると、僕はまったく駄目なんだ。目前の、今動かしている駒のことで頭が一杯で、一手先も読めないんだよ。力をすぐに使い果たしちゃう。ああいうゲームにちゃんと集中できる頭を持ってないんだ。 アン:そう、興味をそそられないのね。その気持ち、わかるわ。私にもすごく似たような気持ちがあると思うから。父が大のチェス好きで、いつもチェスをやりたがったんだけど、私にはとても退屈だったわ。 (訳:鈴木香織)