Volume 10 「自然の愛で方」それぞれ 公園と緑 アン:日本の自宅には、庭はあるの? マイケル:いや、あるとはいえないなあ。あるのは、(庭というより)むしろテラスだね。残念ながら大部分がコンクリートで、土はほんの少しだけなんだ。近くに小さな公園があってね、そこが悪くないんだよ。だからその公園に行くんだけど、寝そべることができる芝生があるんだ。どこかお気に入りの公園はある? アン:そうねえ。新宿御苑はすごく好きよ。きれいな公園だと思うわ。新宿御苑で唯一、好きじゃないのは、遊んではいけない、ということなの。例えばボールを蹴って走り回ったり、バドミントンをしたりね。それと、イヌを連れて入っちゃいけないのよ。だから実は、もうあまり行かないの。普通、私たちが公園に行くときはイヌを連れて行くから。だから(お気に入りの公園は)代々木公園かな。面白い公園よね、(新宿御苑より)もっと自然のままじゃない? マイケル:うん。 アン:新宿御苑で見掛けるような、きれいに手入れされたタイプの公園ではないわよね。でも本当に、新宿御苑はすてきな公園だと思う。 マイケル:素晴らしい所だよね。外に出て辺りを見れば、東京にも実は緑の美しい場所がちゃんとあるってこと、すぐに忘れちゃうんだよなあ。 アン:芝生に寝そべって青い空を見上げて、はるか遠くの方で飛行機が飛んでいる音に耳を澄ませて、という光景を多分、みんな今、思い浮かべているんじゃないかしら。そういうの、いいわよね。 マイケル:いいよねえ。もう今年の夏が楽しみになってきたよ。 アン:私も。さて、今月のこのコーナーをお楽しみいただき、春の気分になっていただけたとしたら、うれしいですね。 マイケル:本当にそうだね。僕はガーデニングの力を発揮するぞ。 アン:そう、そう。次回もご一緒できるのを楽しみにしています。 マイケル:楽しそうだね。ぜひ聞いてくださいね。 アン:さようなら。 マイケル:お元気で、さようなら。 (訳:鈴木香織)